THE LINK INTERCOM TO TELEPHONE INTERFACE


インカムと電話回線をつなぐデジタルハイブリッドインターフェイス
RTS及びクリアカム他、多くの2ワイヤーインターカムに接続可能 

  


概要

The LINKは、アナログ電話回線の音声をRTS, Clearcom等の各社のインターカムシステムに接続するためのインターフェイスです。
テロス社の得意とするデジタルハイブリッド技術を駆使し質の高い音声インターフェイスを行います。
煩雑な動作はデジタル処理で自動化されており、簡単に双方向で会話ができるとともに、フィードバックトラブルは最小になります。

機能

  • RTS, Clearcom等の各社のインターカムシステムへの接続は、XLRタイプのコネクターで行います。LINKのコネクターは通常のベルトパックユニットと同様のフォーマットです。フロントスイッチでチャンネルを選択できます。 
  • Channel 2/wetモードの設定を選択すると、LINKは1または2台のベルトパックタイプに電源を供給して動作します。(インカムの専用電源不要) モードはフロントパネルで設定します。ほかにchannel 1, channel 2, または balanced のモードがあります。 
  • オートアンサー機能がありアナログ電話のコールを自動で着信しインカムラインと接続します。電話が切断された場合は自動でリンク側もオフになります。 
  • 自動化されたゲインとナル機能により、煩雑な調整をする必要がありません。 
  • コール機能は、標準の20kHzの”コールライト”信号が標準です。 
  • 電話接続は標準モジュラージャックです。外部電話を接続するループアウトジャックもあります。 
  • 小型のケースに収まっており屋外での使用にも便利です。 
  • モニター出力機能があります。XLRコネクター、バランス出力。 
  • 電源は、外付けアダプタータイプです。
    電源入力コネクターはスイッチクラフト製ミニキャノン3p。 
  • 添付のACアダプターはAC120V用ですがAC100Vで動作します。ただし電圧がAC95V以下になる場合は別途 AC100V用アダプターをお求め下さい。 
  • LINKを2台収納、電源を内蔵したラックマウント金具もあります。 

特徴

デジタル自動ナル機能は電話回線側とインカム側両方に機能します。
電話回線側とインカム側両方に自動ゲインコントロールが働きます。
ハイブリッドのゲイン処理をスイッチで変更できます。
フィードバックを最小にするためにピッチシフター機能を備えています。
コールシグナル発生回路を内蔵しています。

接続

 
スタジオ側のインカムラインにLINKを接続します。
電話機でリモート側を呼びます。
呼出し中リモート側のベルトパック(ヘッドセット)にコールランプの点滅またはトーンで知らせます。
リモート側のLINKは自動着信するため電話機をとる必要はありません。
リモート側のヘッドセットは2台まではインカムマスターユニット無しで動作します。
LINKのモニター出力は相手からの音声を出力します。
リモート側からスタジオの呼出もできます。
  

FRONT PANEL

 

REAR PANEL

 

  

フロントパネルの操作

Metering メーター 
メーターの指示は2つのモードがあります。プッシュボタンで選択します。 

PHONE: 電話回線からインカムへのレベルを表示

INTERCOM:インカムから電話回線へのレベルを表示

メーターのレベル検出位置はナル回路の後、自動ゲイン調整の前のポイントです。
INTERCOMのレベル表示は、INTCM LEVELスイッチと内部のトリマーコントロールに影響されます。
AGCは25dBのレンジを持っておりレベルを自動設定します。
Auto-Answer Enable  自動着信イネーブル 
電話がかかってきたら自動着信します。
呼び出し側が回線をきるとLINKも自動でオフになります。 

呼出音が4〜5回で自動着信します。

PBXを通った回線、ISDNラインからTAによりアナログに変更した回線等の場合は、自動オフの機能が動作しない場合があります。

Call Signal Enable コールシグナルイネーブル
 
このスイッチがオンになっているとインカム側に以下2つの方法で知らせます。 
1.インカムにトーン信号で知らせます。
2.20kHzの信号をインカムラインに乗せます。これに対応したインカムではコールランプが点滅します。
Telephone Line ON/OFF 電話回線オン/オフ 
このボタンをオンにすると電話回線にホワイトノイズ信号を送り自動でハイブリッドをキャリブレートします。
この時インカムラインには2トーンの信号を送り、この動作を知らせます。
スイッチをオフにすると回線を切ります。
Intercom Level インカムレベル
このプッシュボタンで各種のインカムに応じたオーディオレベルに設定します。 

1. RTS: FIXED
2. Clear-Com: VARIABLE (工場でレベル設定済)
3. ROH: VARIABLE
4. Telex Audio-Com: VARIABLE
5. McCurdy:
6. Ward-Beck: (4-wire インターフェイス)

インカムレベルはFIXEDでは約-10dBvです。VARIABLEポジションは工場設定は0dBです。
内部TRIM P1は電話からインカムへのレベル調整。
内部TRIM P2はインカムから電話へのレベル調整。
Control Switch コントロールスイッチ 
このロータリースイッチはインカムのチャンネルとモードを設定します。 

CH1:インカムのチャンネルを1にします。
CH2:インカムのチャンネルを2にします。
BAL:インカムのラインがバランスのタイプに対応します。
CH2 PWRD:ベルトパックを最大2つまで直接ドライブします。パワーはインカムのチャンネル1.オーディオはチャンネル2で固定です。 

その他

各種の制御入出力、電話回線などがマルチコネクターから取り出しが可能です。

PHONE CONTROL  DB-9 メスコネクター

5.
9.
電話回線(モジュラージャックLINE)とパラ Tip
電話回線(モジュラージャックLINE)とパラ Ring
4.
3.
モジュラージャックPHONEとパラ Tip
モジュラージャックPHONEとパラ Ring
2.
8.
モジュラージャックリード(4ピンの外側)とパラ
モジュラージャックリード(4ピンの外側)とパラ
1.
7.
リモートON パルス接点入力 (グランドに落とす)
リモートOFF パルス接点入力
6. グランド

CONTROL/STATUS  DB-15 メスコネクター

1.
9.
2.
10.
"AUTO-ANSWER"ステータス出力 (アクティブLow、オープンコレクタ)
"CALL"ステータス出力 (アクティブLow、オープンコレクタ)
"OFF"ステータス出力 (アクティブLow、オープンコレクタ)
"ON"ステータス出力 (アクティブLow、オープンコレクタ)
3.
11.
"ON"ステータスパルス出力 (オンでLowのパルス)
"OFF" テータスパルス出力 (オンでLowのパルス)
7. "ON/OFF" 入力 ("ON"= low, "OFF"=high)
8.
15.
"TELOS" 4-wire入力 (アンバランスオーディオ入力)
"TELOS" 4-wire出力 (アンバランスオーディオ出力)
4.
12.
5.
6.
13.
14.
+5VDC 
+5VDC 
Ground 
Ground 
Ground 
N/C

7.ピンのON/OFFはステータスのエッジを検出して動作します。したがってここがON/OFFどちらのポジションであっても外部からのリモートも受付けます。 

"AUTO-ANSWER"ステータス出力はフロントパネルのAUTO ANSWERスイッチがオンの時にアクティブ。
"CALL"ステータス出力はフロントパネルのCALL SIGNALスイッチがオンの時にアクティブ。
"OFF"ステータス出力はフロントパネルのTEL LINE OFF のLEDが点灯時にアクティブ。
"ON"ステータス出力はフロントパネルのTEL LINE ON のLEDが点灯時にアクティブ。 


内部設定,電源

電源
電源は、外付けアダプタータイプでAC110Vで動作します。
電源入力コネクターはスイッチクラフト製ミニキャノン3p。 
DC入力 CONNECTOR
1ピン:グランド, 2ピン:NC, 3ピン:DC+9V 
添付のACアダプターはAC120V用ですがAC100Vで動作します。ただし電圧がAC95V以下になる場合は別途 AC100V用アダプターをお求め下さい。
電源内臓のラックマウントユニットを準備中です。 

ディップスイッチ SW-3

ゲイン SW3-1 
システムのフィードバックマージンをセットします。normal valueでは約6dB。電話回線の状況が悪い時はMaxmum Gain Switchingにセットします。話してない側のゲインを約18dBアッテネートします。
メーター SW3-2 
メーターがレベルまたはAGCを表示するかを選びます。通常はフロントパネルのスイッチで電話またはインカムのレベルを表示しますが、スイッチをAGCにセットするとそれぞれのAGCを表示します。
リモートコントロール入力 
制御入力回路はTTL出力またはリレー接点に対応します。
等価回路は以下の様になっています。 
モニター出力回路 
モニター出力はアクティブバランスです。出力をアースに落とさないでください。
アンバランスの負荷の場合はコールド側はオープンにしてご使用ください。 
  
OPTION:
RACK MOUNT KIT LINK2台をラックマウントするパネル。1Uサイズ。
電源付きRACK MOUNT セット LINK2台をラックマウントする金具。DC電源付き。1Uサイズ。