Telos Zephyr

Digital Network Audio Transceiver

 

 

 

 
 

 

 

 

ONLINE Mini Manual
 

 

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ZEPHYR取り扱い説明書   ONLINE Mini Manual

 
ZEPHYR (ゼファー) は ISDN (INSネット64) 1回線を使用して、ステレオオーディオ信号を遠隔地に双方向に伝えます。 ゼファーとINSネット64を 1回線、およびDSUをご用意下さい。ラインまたはマイクレベルの2チャンネルの信号を相手先に送ります。異なった2つの接続先にモノラル(又は異なった信号)、あるいは1つの接続先にステレオ(又は2チャンネル)の信号を送ります。 受信側も送信と同様に異なった2つの接続先、又は1箇所からの2チャンネル受信が可能です。 設定は、非常に簡単です。呼び出し先のダイヤルと送受信モード等の設定を50チャンネルメモリーでき、オートダイヤル機能でワンタッチで呼出しできます。

 

スタートアップ

ISDNとの接続 INSネット64の回線をDSU につなぎ、DSUの出力を付属のケーブルでZEPHYR (ゼファー) のSコネクターに接続します。

電源

AC 90-260V, 50/60Hz, 電圧は自動切替えです。

電源を入れて正常ならばSYNC(赤)が点灯します。 
液晶画面はイニシャル画面に続いて、下記のように表示されます。

ヘッドホン、スピーカー、センドレベルのコントロール

ヘッドホン、スピーカー、センドレベル(送りの基準レベル)を設定します。

<VOL>を押し <SEL>ボタンで設定項目を選びます。

<YES>,<NO> ボタンで設定値を変えます。

下図はセンドレベルの設定。

LCD 液晶画面設定

<UTIL> ボタンを繰り返し押し液晶コントラスト設定画面を表示します。 

<YES>,<NO> ボタンで設定値を変えます。 

電源を投入した時から一切液晶画面が表示されない場合、 コントラストが変化して、液晶画面がどうしても読めなくなってしまった時は、 フロントパネルの <YES> と <NO> のボタンを同時に押しながら電源を投入します。

<SEL> ▲ ▼ボタンが使える様になります。液晶画面の設定を選択します。 < YES>, <NO> でコントラストを調整します。 一旦電源を切ります。再び電源を入れ通常の使用に移ります。    

 

 


内部設定のイニシャライズ

ゼファーの設定内容をイニシャライズします。 
電源投入時は、ウォームブートと同様な動作です。  

WARM BOOT (ウォームブート)

コーデック回路とネットワークインターフェイスをイニシャライズします。 
電源を一旦切って再投入するのと同じ動作です。
<HELP>ボタンを押し、ヘルプ画面が表示されたら、<#> ボタンを押します。   

COLD BOOT

オートダイヤル、セッティング、SPID、ISDNプロトコル等全てのデータを消去します。 
すべての内容を工場出荷初期状態にします。 

:!! 全てのデータが消去されます。

<HELP>ボタンを押し、ヘルプ画面が表示されたら、<*> ボタンを押します。   

RC232C イニシャル

<HELP>ボタンを押し、ヘルプ画面が表示されたら、"1" ボタンを押します。 

接続先とお互いに正しく信号を受け渡しするには、次ページ UTILITY で説明の様に Xmt 送信モード Rec 受信モード Rate データレート 等を設定します。 

この設定が相手の設定と合っていないと音声の伝達はできません。 設定が終わり、正しく通信ができたら、相手先のダイヤル番号と共にこの設定を最大50通りまで保存することができます。(Store Setup) 相手先毎に異なった通信方法をとってもかまいません。    


UTILITY

ゼファーの各種設定は <UTIL>ボタン、SEL▲ ▼ スイッチ等を使用して行います。

<HELP>を2回押すと初期画面になります。
<UTIL>ボタンで各種設定に入る事ができます。
SELスイッチ▲ ▼ で項目を選びます。 
[ ] の中の設定を変えるには <NO>ボタンを押します。 
確認、または変更後は必ず<YES>ボタンを押してください。  <YES>ボタンを押す事でその設定が実行されます。 
画面下に<YES> accept と表示された時は、設定がokならば 
必ず <YES>ボタンを押して下さい。  

  


設定の変更方法

以下Xmtの変更例を示します。他の項目も同様な操作で変更できます。

<UTIL> 1回目に押した画面 ()

Xmt [ L3 DUAL ]    送信のモード設定 L3 MPEGレイヤー3 
Rcv L3 MONO      受信のモード設定。
Rate 56kbps 32kHz   回線のスピードとサンプリング周波数 

上記設定 L3 DUAL の部分を変更したい時は 
<NO>ボタンを押します。 下図。 

SELスイッチ▲ ▼で項目を選びます。 

接続先に応じた設定を <NO>ボタンで選び<YES>で確定します。 

Xmt, Rcv , Rate はそれぞれ設定を選択して、<YES>で決定して下さい。 

  

<UTIL> 2回目に押した画面 ()

Network [ ISDN ]       ISDN 又はV.35 (外付けのTA使用する時)

AES In NO (ANALOG)     入出力をアナログに設定 

AES Out NO CONVERT    AES(デジタル)出力の設定 

<NO> options  

<UTIL> 3回目に押した画面 ()

AUTO Answer [ YES ]    自動受信受付けモード 

Loopback OFF        ループバック 

Stat Out [ Rcv lock ]     ステータス出力モードの選択 

<NO> options

  

<UTIL> 4回目に押した画面 ()

Store Setup [ 1 ]       最大50まで設定を保存できます。 

Category [ NAME ] NAME   設定の名前 

>接続先名称 < NUM1     呼び出し番号1

<+/-> change NUM2     呼び出し番号2

  

Store 番号と NAME, Tel Number1, Tel Number2 を入力する。 

この画面で入力する前に他のセッティング、接続条件等の入力が済みの事。 

入力が終わったら Store <YES> を押し完了。   

<UTIL> 5回目に押した画面

SPID 1 & 2:

[ ]              空白でok

> <             空白でok

<YES> store  

<UTIL> 6回目に押した画面

Directory 1 & 2:

[ ]             空白でok

> <             空白でok

<YES> store  

<UTIL> 7回目に押した画面 ()

Telco [Natl I-1 ]      にセットして下さい。 Panic Dial NO       パニックダイヤルの設定 

<NO> options  

<UTIL> 8回目に押した画面 ()

LCD Contrast [ 7 ]     液晶コントラスト 

  

  

<+/-> change  

<UTIL> 9回目に押した画面 (最後のページ)

TELOS Systems

ISO/MPEG codec

V2.65/2.00/2.23

Feb 28 1996, #1  

 


設定の保存   Store Setup

上記の方法により送受信等の設定がすんだら続いて接続相手先のダイヤル番号を50箇所まで登録する事ができます。 ダイヤル番号と共に通信手順もそれぞれについて保存されるためダイヤル先の通信方法が異なっている場合もワンタッチで接続ができます。 

<UTIL> ボタンを繰り返し押して以下の画面を表示します。 

Store setup の [  ] 内の数字がストアー(保存)番号です。 
<NO>ボタンを押して希望の設定を選びます。 
<YES> で決定して下さい。 
ストアー番号はテンキーでも入力できます。 

ストアー番号に対応して名称をつける事ができます。
SELスイッチ▼ を押し<NO>ボタンを押してCategory [NAME]を選びます。 
SELスイッチ▼ を押し 
>      < の中にテンキーを使って名称を入れます。 
<YES> で決定して下さい。 

ダイヤル番号を入れます。(2つ) 
SELスイッチ▲ を押し<NO>ボタンを押してCategory [NUM1] を選びます。
SELスイッチ▼ を押し 
>      < の中にテンキーを使ってダイヤル番号を入れます。
<YES> で決定して下さい。 

SELスイッチ▲ を押し<NO>ボタンを押してCategory [NUM2] を選びます。
SELスイッチ▼ を押し
>      < の中にテンキーを使ってダイヤル番号を入れます。
<YES> で決定して下さい。 

これで登録完了です。 

間違った設定での登録を防ぐためには、 登録をする前に、登録したい相手を手動<DIAL>で呼出し、Xmt, Rec, Rate 等の設定を行い接続相手と正しく接続、音声の確認をします。
<DROP>で回線を切ります。 次に接続先の名前、番号を登録します。<AUTO DIAL>で確認します。 


設定時の名称と機能

 

送信   Xmt L3 JSTEREO..............ステレオ信号を送る時の標準設定。 

L3 STEREO................位相情報が多いステレオソース。サラウンド等 

L3 DUAL....................異なった2ヶ所に送信可能 

L2 JSTEREO..............レイヤー2のステレオモード 

L2 DUAL....................レイヤー2の異なった2ヶ所に送信可能モード 

L2 MONO128..............レイヤー2の高品質モノラル送信。 

L2 MONO...................レイヤー2のモノラル送信 

G.722 ........................帯域 kHzまで。   

受信   Rcv L3 STEREO.................レイヤー3モード受信。L3 JSTEREOL3 STEROに対応。 

L3 MONO....................レイヤー3モードモノラル受信。 

L2 ..............................レイヤー2受信。 

G.722 .........................電話

   レート   Rate回線スピード、サンプリング周波数 64kbps 48kHz (通常このモードを使用します)56kbps 48kHz アメリカswitched 56回線モード 64kbps 32kHz56kbps 32kHz アメリカswitched56回線モード   AUTO Answer自動受信受付けモード [ YES ] 自動受信受付けモード 

YES 又はNO  

Loopback OFF 通常の設定 FAR

NEAR  

Stat Out Rcv lock ステータス出力モードの選択 ( Zephyrのステータスをリアパネルコネクターに出力します。)

Rcv lock 通常の設定。 

Line1 ライン1の監視。  Line 2 ライン1の監視。 

Line 1 & 2 ライン12の監視。 

Line 1 ro 2 ライン1又は2の監視。 

   SPID 1 & 2:アメリカの場合、電話会社から指示のSPIDコードを入力。日本では不要。  

Directory 1 & 2: ディレクトリー設定。日本では不要。  

Telco SDNの回線の種類選択。電話会社、地域によって異なります。 Natl I-1 アメリカ、日本もこのモードで使用します。 

ETS300 ヨーロッパ 

PTP アメリカ 


接続テスト

最初のチェック。自分で自分のラインを呼んでみます。 

(本体のダイヤル機能、回線のテスト) 

送信、受信の設定、ISDNの設定、サンプリングの設定等が終わったら、 

<DIAL>ボタンを押して接続する電話番号、続いて<DIAL>ボタンを押します。 

1回線目(64) 2回線目(64)を呼びます。 

"Answerring, Line 1 Connected, Line 2 Connected"と表示されます。 

LINE ランプが2つ点灯します。 これで回線はつながっています。 

<DROP>ボタンを押して回線を切ります。 

  

ZEPHYR (ゼファー) 1台のみで1:1の接続テストを行いたい場合。 

サウンドクラフト(TEL: 03-5382-5973) にご連絡ください。接続テストの準備をします。 
すでに実際ZEPHYR (ゼファー)を稼動しているお客様をご紹介も可能です。 

アメリカのクリーブランドのTeos社にアクセスしてみる。 

<DIAL> 001 1 216 781 9310 <DIAL> でテロスを呼びます。 

正常につながれば 

"Proceeding, Line 1 Connected"と表示されます。 

LINE ランプ(LED)が点灯します。 

<DIAL> 001 1 216 781 9311 <DIAL>

正常につながれば 2つめのLINE ランプ(LED)が点灯します。 

<DROP>を押して回線を切ります。LINEランプが2つとも消える事。 

  

   Auto Dial 接続ストアーされた設定を呼び出して接続します。
<AUTODIAL> ボタンを押し オートダイヤル画面を呼出します。 上記は Auto Dial: [ 1 ] で 接続先は 
Telos Test Line が選択されています。
<NO>,<YES>ボタンでストアーされた設定の中から接続相手を選択します。 

ストアー番号の呼出はテンキー入力もできます。 

<AUTO DIAL>ボタンを2度押すと接続を開始します。   正常につながれば "Proceeding, Line 1 Connected"と表示されます。 LINE ランプ(赤LED)が点灯します。 

正常につながれば 、2つめのLINE ランプ(赤LED)が点灯します。 

接続が完了すると以下の様に表示されます。 () 00:02 |Xmt L3 JSTEREO

|Rcv: L3 STEREO

00:01 | 64 kbps 48kHz

| ISDN  <DROP>を押して回線を切ります。LINEランプが2つとも消える事。   


通常の電話に接続

ZEPHYRから通常の電話に接続する事かできます。

ZEPHYRの回線はISDN(INSネット64)です。

  

<DIAL>ボタンを押します。 

Dial: ZEPHYR, Line 1

[ ]

<NO> options

<NO>を押すとオプションでZEPHYRから通常の電話ラインに接続できる機能が現れます。 

通常<NO>は選択しないで下さい。 

  

Dial options:

Call Type [ ZEPHYR ]

ISDN Line 1

<NO> options

  

<NO>を押すと以下のオオプション設定に入ります。 

  

Dial options:

Call Type [ PHONE ]

ISDN Line 1

<NO> options

  

Call Type PHONE を選び <YES>押します。 

  

DIAL: PHONE, LIne 1

[ 15551212 ] 先方の番号入れ<DIAL>で呼びだしします。 

  

<NO> <- <DIAL> last

  

終了は <DROP> 回線を切断します。 

 


定格

  • ISDN 接続 コンパチビリティー 

    National ISDN-1, AT&T 5ESS Point-to-Point lines; DMS100 Custom; EuroISDN-2 (ETS300) プロトコル、フロントパネルで設定。 

  • ISDN 以外での接続 オプションでV.35 または X.21 をサポート。Mini Amp-SCSIタイプコネクター 
  • 周波数特性 +0 / -1dB 

    ISO/MPEG Layer III, 全てのモード  20-14,900Hz、サンプリング 32kHz 
    20-20kHz、サンプリング48kHz 

    ISO/MPEG Layer II, mono: 

    20-7.8kHz、ネットワークレート56kbps @ 48kHz Fs.
    20-9.8kHz、ネットワークレート64kbps @ 48kHz Fs. 
    20-20kHz、ネットワークレート112 または 128 kbps @ 48kHz Fs. 
    20-8.6kHz @24kHz Fs 

    ISO/MPEG Layer II, joint stereo: 

    20-20kHz @ 48kHz Fs. 

    G.722 

    25-7 kHz (+1/-3dB). 
  • 歪特性 THD+N (レイヤー2またはレイヤー3の高調波歪+ノイズ) 

    0.009% (リミターオフ). 0.02% (リミターオン) 

  • ダイナミックレンジ 94 dB (レイヤー2またはレイヤー3、A weightingフィルター使用) 
  • 入力 LINE -15 〜 +4dBu フロントパネルの設定で可変 
    LINE クリップポイント +24dBu 
    MIC -68 〜 -35dBu 
    入力インピーダンス バランス 100kohm
    LIMITER 定格使用レベルから15dBアップで動作開始 
    リミターはセンドのクリップ防止用、A/Dコンバーター前。オン/オフ可能。 
  • 出力 アクティブバランス -10dBu または +4dBu 
    出力インピーダンス 100ohm x2 
    アンバランス負荷の時あきピンをアースに落とさないで下さい。 
  • ラインビットレート 56kbps または 64kbps、フロントパネルで設定。 
  • ISDN 音声電話モード G.711 スタンダード、300 - 3,400Hz. 
  • ヘッドホン出力 フロントパネルの設定でレベル可変。レシーブ側をモニターします。 
  • 電源 AC 100-240 volts 、50/60Hz 、約. 150 W ピーク 
  • サイズ 19" ラックマウントタイプ。2U 幅 482mm 、奥行き 320 mm、高さ88mm 
  • 重量 約 4.5 kg 
  • AES/EBU デジタル入出力 オプションサポート 

    サンプルレート 32 kHz、44.1kHz 及び 48kHz レートは入出力独立して設定可能。
    入力AESは外部にシンク。 
    出力AESは内部または外部基準信号にシンク可能。 

 
  • RS232C     D-SUB 9 M オス) 接続

    2. Rx (Computer to ZEPHYR) 
    3. Tx (ZEPHYR to Computer)
    4. DTR (ZEPHYR ready output)
    5. GND

    コンピューターと接続するにはクロスケーブルが必要です。 

    8bit, 1 Stop Bit, No Parity, 9600 Baud, レイヤー3のみサポート。

  • パラレル出力     D-SUB 15 F (メス) 
     

     入出力それぞれに各4チャンネルのパラレル接点のリモート制御が可能です。 接続

    1. GND
    2. Output 2
    3. Status Out
    4. Output 3
    5. N/C 
    6. Input 3
    7. Input 0
    8. +5 Volt
    9. N/C 
    10. Output 0
    11. Output 1
    12. N/C
    13. Input 2 
    14. Input 1
    15. N/C

制御入力 オープンコレクタ、またはリレー接点に対応。
制御出力 オープンコレクタ、アクティブ ロー
Status Output Stat Outメニューで以下の中から設定  Rcv lock
Line 1 Active
Line 2 Active
Line 1 & 2 Active
Line 1 or 2 Active