Zephyr技術資料   00/10/16

FRONT PANAL

DISPLAY


Audio Level Metres

バーメーターで信号のレベルを確認できます。

Limit Indicators

デジタルのピークを監視します。通常のレベルより15dBアップで点灯します。

 

Status LEDs

SENDメーターそばのSYNC LEDは通信状態が正常の時点灯します。
RECEIVEメーターそばのLOCKED LEDは受信デコーダーが正常の時点灯します。
ロックが外れると消えます。

  

LCD and Pushbuttons

マニュアルをご参照ください。

REAR PANEL

 図はAES/EBU(オプション)の無いタイプです。  

ISDN

NTTのISDNサービスのINS64に対応します。
DSUが必要です。Zephyr はTAを内蔵し、ダイヤル等はZephyrのパネルから操作します。

S/Tインターフェイス使用時は内部のNT1インターフェイスは動作しません。
日本では、DSUの出力をZephyr のS/T入力に接続します。  

V.35/X.21対応

デジタルビットストリームのインターフェイスです。(オプション仕様)
V.35/X.21カードをスロットに組みます。
適切なケーブルを使用する事でV.35とX.21に対応します。
ケーブルは用途によって、シングルポートケーブルと2ポートケーブルがあります。
V.35/X.21インターフェイスカードのコネクターは1つですが、電気的には2つのポートがあり1つ又は2つのポートを使用します。
ポート1つあたりのデータレートは、64kbpsとなります。ケーブル

1. Zephyr<>X.21タイプ用
2. Zephyr<>V.35タイプ用 
CONNECTOR

外部TAとの接続

専用線を使用して接続したい場合、ZephyrのTAは使用せず専用線に対応したTAが必要です。
64kのポートが2つある(ポート一つの場合はモノラルのみ可能)TAが必要です。ZephyrにV.35/X.21カード(オプション)を組み込みます。

参考 

富士通 富士通ターミナルアダプタ「ISPT-64 シリーズ」
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/Products/telcom/ispt/ispt64.htm#64a3

日立テレコム

日立テレコム
http://www.hitachi-telecom.co.jp/seihin/ta/index.htm
2ポート回線交換対応モデル】NB-64A/B/C/SD 
NB-64C X.21 同期2.4〜64kbps 2ポート (280,000円) 
動作確認済 98/09/24 

シングルポートで使用

モノラルモードでオーディオチャンネルAがPORT1、オーディオチャンネルBがPORT2に対応します。
   

2ポートでの使用

下図の接続で、日立テレコムNB-64Cを2ポート使用(X.21)して動作確認済です。98/09/24


2つのデジタルトランスミッションパスが必要になります。PORT1、PORT2をTA/CSUに接続します。
TA/CSUはパス毎に別れているか1つのユニットで2つのポートを持っています。 
 Control leads 
V.35/X.21は沢山の制御線があり、Zephyr >> TA/CSU 方向では ZephyrはDTR(Data Terminal Ready) とRTS (Request to Send)を用意します。
両方の信号は Zephyrの準備ができるとアクティブになります。
TA/CSU >> Zephyr方向ではZephyrはCD (Carrier Detect) だけを使用します。この信号はどのポートのチャンネルが接続されてアクティブになっているかZephyrに知らせます。
これはネットワーククロックソースの内部選択に使用されます。


AUDIO INPUT

オーディオ入力 XLR-3-31タイプ、2番ホット、バランス
マイク入力 -68 〜 -35dBu
または
ライン入力 -15 〜 +4dBuに対応、
ハイ受け送るレベルはソフトで設定リミッター内臓 (基準+15dB) オン/オフ可能。

AUDIO OUTPUT

オーディオ出力 XLR-3-32タイプ、2番ホット、バランス

基準出力レベル -10 又は +4dBuリアスイッチで設定)
負荷は600オーム以上に対応、出力インピーダンス 100オーム
アンバランス負荷時は、3ピンをオープンにして下さい。  

PHONES

レベルはソフトで設定します。フロントパネルのキーで設定。 

 

RS-232C

回線で接続されたZephyr間で音声信号と同時にシリアルデータを転送します。DSUB-9ピン
信号 PIN Function 機能 2.  Rx (Computer to Zephyr)

3. Tx (Zephyr to Computer)
4. DTR (Zephyr ready output)
5. Ground

デフォルトプロトコル

8 Bit, 1 Stop Bit, No Parity, 9600 Baud. 

Parallel Port

回線で接続されたZephyr間で音声信号と同時にパラレルデータを転送します。
レイヤー3モードの時に動作。入力は電圧(最大24V)、又は接点です。(入力をグランドに落とす)
出力はオープンコレクターでアクティブローです。
Status Outputは、出力がアクティブになる条件をパネルの操作で設定できます。


Stat Outの選択
  • 1. Rcv lock
  • 2. Line 1 active
  • 3. Line 2 active
  • 4. Line 1 and 2 active
  • 5. Line 1 or 2 active
  • DSUB-15ピン信号

    PIN Function 機能

    • 1. Ground
    • 2. Output 2
    • 3. Status Out
    • 4. Output 3
    • 5. N/C
    • 6. Input 3
    • 7. Input 0
    • 8. +5volts
    • 9. N/C
    • 10. Output 0
    • 11. Output 1
    • 12. N/C
    • 13. Input 2
    • 14. Input 1
    • 15. N/C
     

    AES/EBU (オプション仕様)

    デジタル入出力です。
    SYNC入力、SYNC出力がありZephyrをシステムにロックが可能です。
    内部にサンプルレートコンバーターを内蔵しており、異なるサンプリングのソースに対応します。


     SYNC TO NET

    AES/EBUデジタルオーディオ入力はクロックと完全に同期していなければなりません。
    レイヤー3モードでは32kHz又は48 kHzサンプリングで動作。
    レイヤー2モードでは48 kHzサンプリングで動作。このモードは44.1 kHzでは動作しません。
     AES Out
    AES/EBUデジタルオーディオ出力は内部のサンプリング周波数 32 kHz ,44.1 kHz ,48 kHzで取り出す事かできます。又はSYNC入力に接続された外部のソースにロックします。


    CONNECTOR

     

    Remote Panel

    将来のリモートコントロール用のコネクター 

    AC Power

    AC 90 Vから264V (50/60Hz) まで対応するワールドワイド電源仕様です。
     

    Encode Mode Xmt 送信モード

    Zephyrは各種のエンコードモードをサポートしています。

      

    • L3 DUAL レイヤー3、シングル又はデュアルチャンネルモノラル独立したのモノラルオーディオチャンネルの信号をレイヤー3で扱います。
      このモードでは1つのモノラル信号を56/64kbsで送信します。
      2つの信号を1ヶ所又は別の2つの場所に56/64kbsで送信できます。
      32 kHz のサンプリングで15kHz帯域の音声帯域。
      48 kHz のサンプリングで20kHz
    • L3 JSTEREO レイヤー3、ジョイントステレオこのモードがステレオプログラムに最適で最高の音質です。

    • 32 kHz のサンプリングで15kHz帯域の音声帯域。
      48 kHz のサンプリングで20kHz
        
    • L3 STEREO レイヤー3、ディスクリートチャンネルステレオこのモードはステレオイメージが強い信号、後でサラウンドデコードする様なソースに最適です。
      32 kHz のサンプリングで15kHz帯域の音声帯域。
      48 kHz のサンプリングで20kHz 
    • G.722 G.722コーディングこのモードはG.722を使用。このモードでは1つのモノラル信号を56/64kbsで送信します。
      2つの信号を1ヶ所又は別の2つの場所に56/64kbsで送信できます。
      7kHzの音声帯域。ディレーは最小です。
      48 kHz のサンプリングで20kHz
    • L2 MONO レイヤー2、シングルチャンネルモノラルこのモードでは1つのモノラル信号を56/64kbsで送信します。
      64kbps11kHz帯域の音声帯域。
    • L2 MONO128 レイヤー2、ブロードバンドシングルチャンネルモノラルこのモードでは1つのモノラル信号を2つの56/64kbsチャンネルで送信します。
      トータルで128kbpsのレートになります。
      20Hz帯域の音声帯域が得られます。
        
    • L2 DUAL レイヤー2、デュアルチャンネルモノラル 
      独立したのモノラルオーディオチャンネルの信号をレイヤー2で扱います。
      このモードでは2つのモノラル信号を2つの56/64kbsチャンネルで送信します。
      2ヶ所への送信はできません。
      64kbps10Hz帯域の音声帯域が得られます。

    • L2 JSTEREO レイヤー2、ジョイントステレオ2つの56/64kbsチャンネルで送信します。ステレオプログラムに最適です。
      20kHz帯域の音声帯域が得られます。
      多くのレイヤー2のみの機器とコンパチブルです。
     

    Receive Mode Receive (Decode) 受信モード

    • L3 STEREO送信が以下のモードのタイプを受け付けます。 L3 DUAL L3 STEREO L3 JSTEREO
    • L3 MONO送信がL3 DUALモードで1チャンネルのみ送信の時受け付けます。
      外部のCSU/TAを使用している時はPORT1のみ
    • G.722送信がG.722の時のみ受け付けます。
    • L2送信が以下のモードのタイプを受け付けます。 L2 MONO
      L2 MONO128
      L2 DUAL
      L2 JSTEREO

    Zephyr 送信、受信コンパチビリティー表

    Xmt Mode

    送信モード

    Rcv Mode

    受信モード

    Audio Resp.

    周波数特性 (上限)

    Note
    L3 DUAL
    1接続
    L3 MONO 15/20kHz * オーディオは両チャンネルに出力
    L3 DUAL

    2接続 / 2個所の相手

    L3 MONO 15/20kHz * オーディオは両チャンネルにそれぞれのサイトが出力
    L3 DUAL

    2接続 / 1個所の相手

    L3 STEREO 15/20kHz * オーディオ出力は入力に従う
    L3 JSTEREO L3 STEREO 15/20kHz * オーディオ出力は入力に従う
    L2 MONO L2 8/11kHz ** オーディオは両チャンネルに出力
    L2 MONO 128 L2 20kHz オーディオは両チャンネルに出力
    L2 JSTEREO L2 20kHz オーディオ出力は入力に従う
    L2 DUAL L2 8/11kHz ** オーディオ出力は入力に従う
    G.722 G.722 7kHz オーディオ出力はライン接続に従う
    * サンプリングレートにより変わります。 32kHzサンプリング時15kHz48kHzサンプリング時20kHz** ビットレートにより変わります。 32kHzサンプリング時15kHz48kHzサンプリング時20kHz

    ディレイ時間

    以下の表は、圧縮方式と特性についての一覧です。
    Layer III Layer II G.722
    方式 Perceptual+Huffman Perceptual ADPCM
    周波数特性  15/20kHz * 8/10kHz ** 7kHz
    周波数特性 15/20kHz * 20kHz 7kHz
    ディレー
    32kHz/MONO
    280ms -- 30ms
    ディレー
    48kHz/MONO
    240ms 150ms 30ms
    ディレー
    32kHz/STEREO
    450ms -- 30ms
    ディレー
    48kHz/STERERO
    340ms 220ms 30ms
    LOINT STEREO  MS Matrix “Intensity Coding” --
    ISOターゲットビットレート 64kbps/channel 128kbps/channel N/A
    圧縮比 12:1 6-8:1 *** 4:1
    バンド 576 32 2
    分解能 (48kHz) 42Hz 750Hz --
     * 32kHzサンプリング時15kHz48kHzサンプリング時20kHz ** 56kbpsの時8kHz, 64kbpsの時10kHz
    *** 12:1 Intensity Joint Stereo Mode   運用時のディレータイムは、ISDN回線のディレーによって値が異なります。周波数特性は、サイン波のスイープ特性です。

    圧縮方式によりダイナミックな特性は、大きく異なります。

    Zephyrは3つの圧縮方式を選択でき、用途に合わせ設定を選択できます。

     

    Delay vs. Quality クォリティーとディレー時間について

    表からわかる様に特性は、レイヤーIIIが最も優れていますが、ディレー時間は長くなります。これはクォリティーを高めるため、ある程度の時間の信号を分析処理するために起因します信号は4つのDSPで処理されます。

    送りと、受けを別々に設定でき、使用する目的により最適な組合わせを選びます。
    HOT TIP サテライトスタジオと本局の間でZephyrを使用する場合、

    オンエアーソース
     往復の設定をサテライトスタジオ >>> 親局 LayerIII (or 2)

     音質を優先

    モニター
     親局 >>> サテライトスタジオ G7.22

     モニター、キュー用 とする事でディレーによる影響は最少となります。


    他社コーデックとの接続

    Zephyrはコーデックにおいて世界標準規格であるMPEGレイヤー2、レイヤー3、及びG7.22をサポートしており多くのコーデックとの間で通信可能です。

    ZephyrとCCSの接続確認リスト

    テロス社にてZephyrとCCSの接続動作の確認を行った結果のリストです。
    接続にあたりCCSの設定を一部変更する必要がある場合もあります。

     

    • CCS CDQ1000L3-Mono : サポートされていません

      L3-Stereo : サポートされていません

      L2-Mono : 通信可能 L2-Stereo : サポートされていません

      L2-M128 : サポートされていません

      G.722 : 通信可能。Zephyr は常に受信可能。

      CDQ はZephyr を受けるためにH.221 スイッチをオフにします。

    • CCS CDQ2000CDQ2000:のデコーダーDIP スイッチ6 をup にします。

      (decoder independent from encoder モードにする).

      L3-Mono : サポートされていません

      L3-Stereo : サポートされていません

      L2-Mono : 通信可能 L2-Stereo : 通信可能 L2-M128 : 通信可能

      G.722 : サポートされていません

    • CCS CDQ2001CDQ2000. 48kHz sample rateを参照して下さい。
    • CCS Prima Prima:Frontpanel option decoder/general/indep=yes.

      Or serial port command "din yes". Sample rate set to 48kHz

      L3-Mono : 未確認。接続可能という情報有り。

      L3-Stereo : 未確認。接続可能という情報有り。

      L2-Mono : 通信可能 L2-Stereo : 通信可能

      L2-M128 : 通信可能

      G.722 : 通信可能

    World Wide Web

    Zephyr、コーデックに関する情報を提供するインターネットサイト、コンピューターサイトのリストを列記します。ご参照下さい。
    テロス社  World Wide Web sitehttp://www.zephyr.com/
    コーデックを使用している局、スタジオのリスト等
    Digifon Listhttp://www.digifon.com