World Class Digital Audio Delivery Systems
- DADシステムのうるう秒動作について -

2017年1月1日 午前9時(日本時間)に、うるう秒の調整が実施されます。

DADはWindows OSがカウントしている時刻を基準にして動作します。Windows 系の OS は、うるう秒に対応していない(うるう秒を OS がカウントしない)ため、プログラムが異常動作するような問題は発生しません。
たたし、1秒のずれを何らかの方法で対応します。
(なにもしなくても数分以内(または10時まで)には、自動で対応しますが、放送運行データの作り方によっては1秒のずれが発生する場合があります)

DADシステムのマスターマシンのWindows時刻校正の方法は以下の何れかです。

    システム 校正方法
  1. .Windowsの時計はESE社GPS時計または他社の時計システムからRS-232CまたはUSBシリアル信号で校正。 校正アプリにより異なります。
MASTER CONTROL PANEL の場合は9時2秒または3秒に自動修整されます。
ESESYNCの場合は、校正間隔時間で自動校正します。手動でも校正できます。
  2. 毎時パルスで設定、パルス発生の時間はシステムによって異なります。
多くは58分設定ですが00分、45分、その他などに設定の事例もあります。
9時の時点では校正されません。WindowsOSの時計を1秒ずらす操作となりますが、1秒丁度にあわせるのは難しいです。
9時58分など、次にパルスをうけるタイミングで自動修整されます。
  3. NTPサーバーに接続して校正 ソフトの設定によります。
校正間隔時間になると自動校正します。
  4. 親時計がGPS、NTPリファレンス以外のESEマスター時計の場合  ESEマスター時計うるう秒設定

DADの動作
2017年1月1日の9時の時刻確定のイベントを作ると
08:59:60秒の時刻でイベントを実行します。Windowsではこの時間は存在しないので画面上は 09:00:00となり、補正後の時刻より1秒早いスタートになります。
9時に時報CMがある場合
 正確なタイミングで出すためにはこの日の9時の素材のみ、時報音開始を通常より1秒遅くします。
 (9時直前のCM枠開始も1秒おそくすると9時の時点で1秒間の無音は発生しません。)

時計装置から時報音が発生するシステムは、EDPSとの組合わせもあるのでお問い合わせ下さい。

DADの時計校正のタイミング。
シリアルで時刻を校正しているシステムでは、時刻確定イベントが9時1分過ぎの場合は、自動で校正された時間となり問題ありません。
ただし、9時から次のイベントまでの間隔は1秒長くなります。

毎時パルス校正のシステムでは9時〜9時58分(システムによります)の間の確定イベントは1秒早く実行します。
この間のイベンは開始時刻を1秒送れに設定すると、うるう秒調整後の時刻となります。
何も操作をしなくても、10時台からは通常の正しい時刻になります。

DADクライアントはDADマスターから時刻を取得しています。マスター校正後の次の自動取得タイミングで自動修整されます。

注意
ES-160A, ES-160U,ES-160E, ES-194Uなどの自走タイプのマスター時計は手動で再設定が必要です。
ESEマスター時計うるう秒設定 80kB

うるう秒対策の補正秒パルスを受けているシステムでは、手動補正は必要ありません。
(7msec/Pulse補正タイプの場合)

ESE社 GPS時計動作はこちらをご覧下さい。
 うるう秒について



「うるう秒」
地球の公転・自転に基づき時刻を決める「天文時」と、原子時計とのずれを調整するため
1日の時間を1秒長くします。
日本では標準時に「午前8時59分60秒」が挿入されます。

日本標準時プロジェクト
http://jjy.nict.go.jp/