Omnia-fm All-digital Audio Processors

Omnia Processing Functions 

 
 
フロントパネルのLCD画面には二つの表示があります。
ひとつはワイドバンドAGCと4つのバンドのAGCを表示します。
ジョグダイアルを回すと次の画面になります。
4つのバンドのリミターのバーグラフを表示します。
 

 


 

Wideband AGC

ワイドバンドAGCは入力信号全体のレベルをスムースに音色加工をせずに整えます。
二重のゲートリファレンスによって入力信号の流れをつかみ、"make-up"ゲインの設定はゆっくりしたタイムコンスタントにより、内部変調を防ぐと同時に小さな音も的確に捕まえます。 

 
 

ブロックダイアグラム 


 

Multiband AGC

マルチバンドAGCはワイドバンドAGCと同じアルゴリズムを採用していますが、各バンド独立して動作します。
従来のアナログ処理では不可能であった複雑な実効値計算などをデジタル化する事で可能となり効果は絶大です。
 

Four-band dynamic peak limiter

各バンドのピークリミターは分割された帯域ごとに処理されます。ホールド機能は瞬間的な内部変調歪を防ぎます。
ローとローミッドバンドの処理はより豊かで暖かい音を得るためにフィードバック方式を採用しています。
プレゼンスとハイバンドの高い周波数帯域はフィードフォワード処理によりナチュラルでクリアーな響きが得られます。
 

A non-aliasing, distortion-controlled, final limiter

最終段のリミターはバンドに分割したDSP処理で取り除けなかったピーク成分を除去します。オムニアはエイリアシングを発生しない為、アナログ処理や出来の悪いデジタルリミターでは得られなかったクリーンな歪のない信号が得られます。オムニアはDSPパワーを無駄に使うオーバーサンプリングテクニックを使用していません。
 

Four-band, phase-linear, dynamically flat, time aligned crossover

4バンドに帯域を分割するバンドパスフィルターはリニアフェーズでのクロスオーバータイムアラインされています。
クロスオーバーにおけるクロスオーバー歪の発生を最小限にします。
 

Thunder Boost EQ 

サンダーブーストイコライザーは最大低域を12dBブーストします。タイムアラインを考慮した壁を揺り動かすような低域をもたらします。非常に重量感のある豊かなサウンドをトータルの音に付加します。

Warmth

ウォームスはボーカルや中高/低域の成分が主体の楽器に臨場感と、音を前面に引き出す効果があります。
最大レンジ 6dBです。

Stereo encoder

ステレオエンコーダーは全てデジタル処理で行っており正確な結果が得られます。ステレオセパレーションは65dB以上で38kHz のキャリア除去は 75dB以上です。ユーザーパラメーターはセパレーション、パイロットフェーズ、パイロットレベル、コンポジット出力レベルです。
 

Composite clipper

音質を考慮したリニアフェーズのローパスフィルターを採用。
リニアフェーズのコンポジットクリッパーは19kHzパイロット信号に影響を与えることなく、さらにラウドネスを信号に与えます。
内蔵のデジタルコンポジットフィルターはSCAスペクトラムに影響する高調波を発生しません。
信号のエネルギーを失う事無く送信が可能となります。
 

Technical Specifications

Audio Performance: 

全てのデータは100%変調またはFMキャリアデビエーションは75kHzです。
AGCやリミターなどの動的な動作で変わる項目は定量化されない場合があります。 

Frequency Response: 

0.2dB 50Hzから15kHz,デエンファシス, 左右アナログ出力で測定。 

System Distortion: 

0.017% THD, デエンファシス, 測定はBelar FMS-2 stereo modulation monitor。
この値はデジタルステレオジェネレーターのプロセス部分も含まれます。 

Stereo Noise: 

80dB デエンファシス,  測定はBelar FMS-2 stereo modulation monitor。
この値はデジタルステレオジェネレーターのプロセス部分も含まれます。 

Total System Separation: 

65dB, 10Hzから15kHz. 測定はBelar FMS-2 stereo modulation monitor。
この値はデジタルステレオジェネレーターのプロセス部分も含まれます。 

Main to Sub Crosstalk: 

75dB, スペクトラムアナライザーにより測定。 

Sub to Main Crosstalk: 

75dB, スペクトラムアナライザーにより測定。 38kHz Suppression: 75dB, 

リアパネル


 
 

Analog, Digital, & Composite I/O Sections 

Analog Audio Input: 

ステレオL/R入力:入力インピーダンス 10k-ohm, 電子バランス入力。
20 bitA/Dコンバーター使用。 
最大入力レベル: +24dBu. 
コネクタ: XLR, female, EMI対策有り。 

Digital Audio Input: 

デジタル入力 Stereo AES/EBU 
サンプリングレート: 32kHz, 44.1kHz, or 48kHz,サンプリングレートコンバーター内蔵。
コネクタ: XLRメス入力, EMI対策有り。バランス、フローティング入力。
アナログ/デジタルの入力選択はソフトの設定による。

Analog Audio Output: 

ステレオL/R出力:フラットまたはプリエンファシスド, 600-ohm 以上の負荷に適する。
電子バランス出力。 18bit D/Aコンバーター使用。
コネクタ: XLRオス出力, EMI対策有り。 

Digital Audio Output: 

デジタル出力: Stereo AES/EBU 
サンプリングレートe: 48kHz. 
コネクタ: XLR, male, EMI対策有り。バランス、フローティング出力。 

SCA/RBDS Subcarrier Input: 

Type: Subcarrier input >53kHz sums into composite baseband output. 
入力レベルはフロントパネルで設定可能。
ハイパスフィルターによりサブキャリアーのサブハーモニックスを押さえマルチプレックスベースバンド信号にクロストークの発生を防ぎます。 
インピーダンス: 1kohm 以上. 
コネクタ: BNC, アンバランス. 

Composite Multiplexed Outputs: 

2系統の独立した調整可能の出力有り。
それぞれ独立した出力アンプを持ちRG-58A/Uケーブルを使用した時、30m以上をドライブできます。 
Level: 0-10Vp-p フロントパネルで変更可能。
出力インピーダンスは内部で75オームまたは10オーム切替。
コネクタ: BNC, アンバランス. 

Pilot Output: 

RBS用の矩形波出力。または 57kHz サブキャリアサービス。 
ロジックレベル 0-5V peak. 
コネクタ: BNC 

Computer Interface: 

2つの方法が有り。
PC(PCMCIA) カード  10BaseTネットワークまたはモデム
シリアルリモート    RS-232 (DB-25コネクター)
Windows専用リモートコントロールソフト附属。

Remote Control Interface: 

Configuration: 8系統の接点によるリモートコントロール機能。 
コネクタ: DB-9, EMI対策有り。 

Power: 

100-240VAC, 50/60Hz, 50VA.