伝説のオーディオレベラー、Ariane Encore 誕生
英国放送業界に名を刻む「Ariane(アリアン)」の名。その名にふさわしく、かつてアナログで一世を風靡したRMSオーディオレベラーが、現代の最先端プラットフォームに完全復活。
オリジナルアルゴリズムはそのままに、これまでにない高機能性と柔軟性を備えて生まれ変わったのが、Ariane Encore です。
Ariane Encoreは、高度な IDRウィンドウ・ゲーティング技術 を採用。信号の変化を的確に察知し、必要なときだけ、しかも驚くほど速く処理を実行します。
その結果、処理された音だと気づかせない自然なサウンド を実現。他のAGCとは一線を画すクオリティです。
本AGC(自動ゲインコントローラー)は以下の用途に最適です:
・既存オーディオプロセッサの前段処理
・STL(Studio-to-Transmitter Link)
・インターネットラジオのレベル安定化
マルチバンドプロセッサーとの併用もおすめです。
この場合は最初にAriane Encoreでレベル全体をコントロール、次にマルチバンドプロセッサーで音づくりとピーク処理をします。
Ariane Encoreは、伝統のアルゴリズムを最新技術で再構築した次世代オーディオレベラーです。
自然で心地よい音質を保ちながら、放送の信頼性とクオリティを高めます。
オーディオプロセッシング | |
AGC | 4 band stereo or sum & difference |
Protection limiter | Dual band look-ahead |
Crossover | 4 band adjustable |
入出力 | |
アナログ入力レベル | +24dBu |
アナログ最大入力レベル | +4dBu |
コネクター | XLRバランス、EMI対策済 |
A/D変換 | 24ビット |
歪率 | 0.01%以下 |
アナログ出力 | 0-24 dBu 調整可能 |
コネクター | XLRバランス、EMI対策済 |
D/A変換 | 24ビット |
デジタル入力(AES/EBU) | |
サンプリングレート | 32〜192kHz対応 |
公称入力レベル | -20 dBfs |
デジタル出力(AES/EBU) | |
サンプリングレート | 32〜192kHz対応 |
レベル調整 | -32 〜 0 dBfs |
リモートコントロール | |
接続端子 | シリアル、USB A/B、RJ45 |
対応プロトコル | HTTP(ブラウザ、モバイル、API)、SNMP、TELNET、FTP、SMTP、RS232 |
その他仕様 | |
電源 | AC90〜260V、50/60Hz、25W(IECコネクタ) |
環境条件 | -20℃〜50℃、湿度0〜90%(結露なし) |
サイズ | W:482mm x H:44mm × D:250mm |
質量 | 1.6kg |
Arianeの動作について
本機は放送前のプリプロセッサーとして、性能の低い送出機器を補完したり、STL回線を保護したり、あるいは単体のストリーミングプロセッサーとしても使用できます。
その透明感のあるサウンドは広く知られており、主に「IDRウィンドウゲーティング技術」のおかげです。
この技術により、Arianeは全稼働時間の90%を“静止状態”で維持し、必要な時にだけ瞬時に反応して再び“スリープ”します。
実際に聴いてみなければ信じられないほどの自然な動作です。「百聞は一見(聴)にしかず」。
ArianeのRMSオーディオレベリングは、音声を常に力強く保ちつつ、「パンピング」効果を排除し、必要に応じてステレオ感をほんのり強調することも可能です。
この受賞歴を持つAGC(自動音量制御)は、あなたのオーディオを劇的に向上させます。
独自の「ダイナミック・リリース・ウィンドウ・ゲーティング・システム」により、ゲイン制御は90%の時間で停止状態を維持し、超高速ながら動作の“音の違和感”がまったく感じられない制御を実現します。
マルチモード動作により柔軟性を確保。Sum & Difference(和差)モードでは、ステレオの拡張やFM局におけるマルチパス干渉の低減が可能です。
Plan Bの「無音検出およびソース自動切替」機能により、メインソースに異常があった際には自動的に外部ソースまたは内蔵フラッシュメモリに切り替え、放送の継続性を確保します。
HTML5、FTP、Telnet、SNMP、RS232によるリモートコントロール機能とIPストリーミングにより、世界中どこからでも本機の監視・制御が可能です。
さらに、IP経由で音声をモニタリングすることもできます。
柔軟で多目的なアクション&アラートシステムは、デジタル/アナログGPI入力と連携し、「○○した時」「今すぐ○○する」といった条件設定で、きめ細やかな動作が簡単に実現できます。