GPS Based Time Code Generator / Master Clock
ES-102Fは複数のGPSの電波を受信、その時刻情報から正確に現在の時刻を表示します。時刻情報を各種の方式で外部の機器に出力可能です。
GPSからの時刻情報をSMPTE, ASCII (RS-232CとUSB), ESE-TC90/TC89(選択)の形式で出力します。
秒パルス出力とGPSロック出力も標準仕様です。
フロントパネルの6桁LEDディスプレイは時分秒を表示します。
GPS受信機は最大12個の衛星を同時に受信する機能をもっています。
GPS受信ユニットの精度は40nSec以内(新タイプGPSレシーバー採用)。
ボタン電池でGPS受信ユニット時計をバックアップします。
ES-102Fの各種設定はPCと本機をUSBで接続して変更できます。
Windows環境(Win7,Win10)で動作するソフトウェア(Master Control Panel 3)が提供されています。
・最大12ch受信のGPSユニットを採用 ・SMPTE/EBU、ASCII (RS-232C/USB)、ESEタイムコードを出力 ・AC90-264V 動作,ユニバーサル電源 ・オプションで10MHzリファレンス入力追加可能 ・秒パルス出力を装備 ・6桁の14mm黄色 LED 時刻表示 ・屋外使用可能なGPSアンテナ 約4mのアンテナケーブル付属 ・夏時間補正設定可能 ・タイムゾーンオフセット機能 ・±10秒オフセット可能 ・SMPTE/EBU出力はVIDEO信号に同期が可能 ・USBまたはシリアル(RS-232C)で設定 ・32MHz内部クロックテスト出力。リアのトリムボリュームで内部クロックの微調整可能 ・ボタン電池によるGPS受信タイムバックアップ ・ユーザー設定はフラッシュメモリーに保存、停電で設定を保持 ・GPSロックをLEDインジケータ表示、ロックステータスTTL出力 ・EIA 1U 19″ ラックマウントタイプ、黒色アルマイトパネル 各種オプション有り |
GPS Receiver: | 12-channel |
GPS Antenna | Gain: 28dB, Bandwidth: 2MHz |
1PPS 出力 | DB-9 コネクタ |
ESE TC 出力 | TC90(Default)またはTC89 ソフトウェア切替 BNC、最大100 スレーブ、ケーブル長1,200 メートル |
SMPTE TC 出力 | XLR3-32、負荷600Ω以上、アクティブバランス出力 ユーザービットに日付情報設定可能 アンバランス負荷の場合は、2ピン(Hot)、1ピン(GND)接続、3ピンはオープン |
ASCII (RS-232C)出力 | DB-9(F)メス座、ASCII Date & Time |
RS-232C FORMAT | ASCII @9,600Baud、8bit、Non Parity、1 Stop Format “D” <255>DMYHMSDMYHMx<254> |
USB | USB 2.0、PCと接続して設定及び時刻校正 |
VIDEO 入力 | BNC、RS-170 コンポジットVideo / black burst、1VPP、75Ω |
ボタン電池 | BR2330, 交換推奨:4年 |
精度 | 1PPS (20%): 40nSec 1 PPS (50%): 1μS以内 ESE TC : 17mS以内 SMPTE: VIDEOシンクに対して0フレーム 自走時: 出荷設定値 33mSec/日(月あたり1秒)以下、実用上±10秒/月(校正後) |
電源 | ユニバーサル電源、AC90-264V、15W |
サイズ | 482(W)×44(H)×240(D)mm コネクタなど突起含まず |
質量 | 1.8kg (本体) |
動作環境 |
温度 0℃~40℃ 湿度 20%~90% (結露無き事) |
暫定仕様です
/ANT2 | 新タイプ高性能GNSSワイドバンドアンテナ(推奨)ES-ANT2 ※高性能アンテナオプション(/ANT2)時は、標準アンテナは付属しません。 |
/DC | DC電源動作 DC+12V~35V |
/EX10 | 外部タイムベース、外部からの10MHz信号をリファレンス |
/HR | 毎時リレー出力パルス機能 |
/K | 高精度・高安定度10MHz出力とフェーズロックした1PPS出力 |
/OCXO | 恒温槽タイプ水晶発振器によりGPS非受信時でも高精度化 |
ES-102Uとの違い
Fシリーズは従来製品と基本的な機能は同じですが、内部ハードウェア及びリアパネルのコネクタ配置が大きく変わりました。
設定ソフトはFシリーズマスター時計用の「Master Control Panel 2または3」になります。
ユニバーサル電源を採用。
内部クロックにルビジウム、10MHzリファレンス入力などのオプションが増えました。
ESE-TC出力は一つになりました。TC89またはTC90をソフトウェア選択。
テスト用の32MHz出力(BNCコネクタ)が装備され、内部OSC周波数の微調整がリアパネルからアクセスできます。
/BBU 停電対策(小形シール鉛蓄電池内蔵)オプションはなくなりました。外部UPSをご使用ください。
オプション項目追加有
Q&A
Q. ES-102E(ES-102U)のSMPTE出力にVIDEO(BB)信号で同期をかけているが、ES-102Fでも同じでしょうか。
ANS. 全く同じように動作します。
Q. GPS時刻とVIDEO(BB)信号で同期の関係は?
ANS. SMPTEタイムコードはVIDEO信号入力に同期します。
SMPTEの時間はドロップフレーム補正をしても、1日で実時間に対し3フレーム弱のずれが発生します。
このズレを指定した時間(デフォルト深夜2時)にリセットします。
Q. 機器内部にDIPSスイッチなどによる設定はありますか。
ANS. ありません。設定はすべてソフトウェアで設定できます。
設定は電源オフでもコイン電池でバックアップされます。
親時計をFシリーズに更新の場合ご確認ください。
システム二重化
ES-150Uは、現用機のタイムコードを監視し異常があると予備系に切替えることができます。
IRIGタイムコードを監視はES-151Uをご使用ください。
SMPTE時間と実時間のズレ補正について
SMPTE出力があるESE社のマスタークロックは、時計本体の時間とSMPTE出力の時間の最大ズレ(フレーム)を
設定で変える事が出来ます。
Resyncすると実時間とのフレームズレをリセットします。
詳しくはこちらをご参照ください。
SMPTE_DropFrame_Resync.pdf