ES-160F Stand-Alone Quartz Controlled Master Clock
OVERVIEW|製品概要

Stand-Alone Quartz Controlled Master Clock
ES-160Fは内蔵の高精度水晶発信器を基準にして動作するマスタークロック /
タイムコードジェネレーターです。
高精度クリスタル搭載によりマスタークロックの誤差は月差±1秒以内です。
毎時または毎秒パルス等、外部からのパルスに同期が可能です。
フロントパネルの6桁のLEDは時刻を表示します。
ボタン電池で内部時計と基本設定をバックアップします。
SMPTE出力は外部VIDEOソースにシンク可能。DF, NDF, EBU 及び Real Timeモードが選択できます。
USBまたはRS-232C接続でPCの時計校正ができます。

ES-160Fの各種設定はPCと本機をUSBで接続して変更できます。
Windows環境(Win7,Win10)で動作するソフトウェア(Master Control Panel 3)が提供されています。
 
各種オプションにより、最適な機種をご選択いただけます。
 

SPEC|仕様
  • 機能/特長
  • 定格
  • オプション

  • ・SMPTE/EBU, IRIG-B、ASCII (RS-232C & USB)、ESEタイムコード(TC89/TC90選択)を出力
    ・SMPTE/EBU出力はVIDEO信号と同期が可能
    ・オプションで10MHzリファレンス入力追加可能 (/EX10)
    ・オプションで内部クロックに高精度恒温槽タイプ水晶可能 (/OCXO)
    ・オプションのIRIG出力はAMまたはTTLを内部スイッチで選択可能
    ・秒パルス出力
    ・6桁の14mm橙色 LED 時刻表示
    ・PCとUSBまたはシリアル(RS-232C)で接続し専用ソフトで設定、PC時計校正可。
    ・32MHz内部クロックテスト出力。リアのトリムボリュームで内部クロックの微調整可能
    ・ボタン電池による内部時計バックアップ
    ・ユーザー設定はフラッシュメモリーに保存、停電で設定を保持
    ・AC90-264V 動作,ユニバーサル電源
    ・EIA 1U 19″ ラックマウントタイプ、黒色アルマイトパネル

    各種オプション有り
  • 表示 フロントパネル 6桁橙色の7セグLED高15mmタイプ。時、分、秒を表示。
    SYNC入力 接点またはTTL
    LOGIC Low: ロー15mSec以上、ハイ150mSec以上
    LOGIC High: ハイ15mSec以上、ロー150mSec以上
    ポジティブまたはネガティブエッジでシンク。ソフトで選択
    1PPS 出力 DB-9(F)メス座、TTL出力、立ち上がりエッジ:正
    50% デューティ出力
    ESE TC 出力 TC90(Default)またはTC89 ソフトウェア切替 BNC、最大100 スレーブ、ケーブル長1,200 メートル
    SMPTE TC 出力 XLR3-32相当、負荷600Ω以上、アクティブバランス出力
    ユーザービットに日付情報設定可能
    アンバランス負荷の場合は、2ピン(Hot)、1ピン(GND)接続、3ピンはオープン
    VIDEO 入力 BNC、RS-170コンポジットVideo / black burst、1Vpp、75ohm
    IRIG-B出力(オプション) BNCコネクタ、AM: Mark Amplitude, 3Vpp typ. ratio 3:1、TTL: 5Vpp CMOS Level (内部SW切替)
    ASCII (RS-232C)出力 DB-9(F)メス座、ASCII Date & Time
    RS-232C FORMAT ASCII @9,600Baud、8bit、Non Parity、1 Stop
    Format “D” <255>DMYHMSDMYHMx<254>
    USB USB 2.0、PCと接続して設定及び時刻校正
    ボタン電池 BR2330, 交換推奨:4年
    精度 出荷設定値 33mSec/日以下、同期パルス無しの自走状態で実用上±10秒/月(校正後)
    SMPTE: VIDEOシンクに対して0フレーム
    電源 ユニバーサル電源、AC90-264V、15W
    サイズ 482(W)×44(H)×240(D)mm コネクタなど突起含まず
    質量 1.8kg (本体)
    動作環境 温度   0℃~40℃
    湿度   20%~90% (結露無き事)
  • /DC DC電源動作 DC +12V~35V
    /EX10 外部タイムベース、外部からの10MHz信号をリファレンス
    /HR 毎時リレー出力パルス機能
    /IRIG IRIG-B出力。 AMまたはTTL (内部SW切替)
    /OCXO 恒温槽タイプ水晶発振器により高精度化
DISCRIPTION|製品概要

ES-160F リアパネル


 

OSC ADJ
内部クロック微調整トリム。
32MHz TEST OUTに周波数カウンターを接続して、32.000000MHzにあわせます。

EXT INPUT
BNCコネクタ。外部リファレンス10MHz入力。 /EX10オプション時

VIDEO INPUT
BNCコネクタ。SMPTE出力をVIDEO信号と同期をとるための入力です。
RS-170コンポジットVideo / black burst、1VPP、75Ω

ESE OUTPUT
BNCコネクタ。ESE規格のタイムコード出力です。マスター/スレーブ時計の標準的な接続方式です。
スレーブを最大100台、ケーブル長は1,200メーターまでドライブできます。ケーブルはツイストペアまたは同軸ケーブルをご使用下さい。
TC89またはTC90(Default)ソフトで切替。TC90は日付情報を含みます。TC89には日付情報が有りません。

IRIG OUTPUT(オプション)
IRIG-Bタイムコード出力。BNCコネクタ。
AMまたはTTLモードが本体内部のスイッチで選択できます。
AMモード:Mark Amplitude, 3Vpp typ. ratio 3:1, 600Ω,フォーマットIRIG-B127
TTLモード :TTL 5Vpp ≧4.0V ハイ ≦0.6V ロー,フォーマットIRIG-B007

SMPTE
タイムコード出力XLRコネクタです。ビデオシンク(BNC入力)に同期したタイムコードを出力可能です。
ビデオシンクしている場合、SMPTEタイムコードのNTP時間との再ロック時刻を[MASTER CONTROL PANEL2または3]ソフトで指定できます。
またVIDEO信号フレーム同期範囲の設定可能。外部とビデオ信号と同期をとるためにSYNC入力にリファレンスとなるVIDEO信号を接続します。
時計として使用、画像との同期がない(不要)の場合は、RealTimeを選択して下さい。
Realtime設定時は、SYNC入力信号を無視します。
SMPTE XLR出力はアクティブバランス(BTL)出力。
アンバランス負荷の場合、2番ピン:ホット, 1番ピン:GND、3番ピン:オープンでご使用ください。

32MHz TEST出力
32MHz内部クロックテスト出力。

DB-9 コネクタ
ASCII(RS-232C), 1PPS, 時刻パルス等の信号など。
1. 予約
2. RS232 TXD
3. RS232 RXD
4. SYNC INPUT
5. Ground
6. RELAY (HR option)
7. RELAY (HR option)
8. 予約
9. 1PPS出力 (50% Duty)

USB
USBコネクタ。USB2.0コンパチブル。
[MASTER CONTROL PANEL 3]ソフトウェアを使用してES-160Fの設定を行ないます。

POWER
ユニバーサル電源。AC90-264V入力。50/60Hz。

/DCオプション時
入力電圧 DC +12V~+35V に対応。
AC電源との併用はできません。
入力端子 XLR4ピン オス座タイプ (1-GND , 2-NC , 3-NC , 4-DC+12~35V)

特注
その他の変更 /Custom オプションで対応、ご希望内容をお知らせください。
 


ES-160E, Eシリーズとの違い
Fシリーズは従来製品と基本的な機能は同じですが、内部ハードウェア及びリアパネルのコネクタ配置が大きく変わりました。
DSUB9コネクターのピン用途変更。新: 5ピンGND, 9ピン1PPS出力。
設定ソフトはFシリーズマスター時計用の「Master Control Panel 2または3」になります。
ユニバーサル電源を採用。
ESE-TC出力は一つになりました。TC89またはTC90をソフトウェア選択。
テスト用の32MHz出力(BNCコネクタ)が装備され、内部OSC周波数の微調整がリアパネルからアクセスできます。
/BBU 停電対策(小形シール鉛蓄電池内蔵)オプションはなくなりました。外部UPSをご使用ください。
オプション項目追加有

 
Q&A
Q. ES-160E(ES-160U)を秒パルス信号及びVIDEO(BB)信号で同期をかけているが、ES-160Fでも同じでしょうか。
ANS. 全く同じように動作します。
 
Q. 現行の秒パルスを基準とした運用では、ES-160E(ES-160U)の内部時計を自走させながら
秒パルスに対して徐々に時間のタイミングのズレを近づけていますが
ES-160Fもおなじでしょうか。
ANS. ES-160F, ES-160E, ES-160U 全く同じように動作します。
日本仕様では1秒あたり7mSecづつ修正します。(米国仕様は5mSecステップ)
詳しい動作は、別紙をご参照ください。
 
Q. 秒パルス信号とVIDEO(BB)信号で同期の関係
ANS. SMPTEタイムコードは秒パルスに対してフレーム以内の精度になるとVIDEO信号に同期します。
SMPTEの時間はドロップフレーム補正をしても、1日で実時間に対し3フレーム弱のずれが発生します。
このズレを秒バルスを基準にリセットします。
ずれ補正のタイミングは深夜時間に設定できます。
 
Q. 機器内部にDIPSスイッチなどによる設定はありますか。
ANS. IRIG出力をDCLS(TTL)またはMOD(AM)モードに切り替えるスイッチがあります。その他の設定はすべてソフトウェアで設定できます。
設定は電源オフでもコイン電池でバックアップされます。
 
  
親時計をFシリーズに更新の場合ご確認ください。


システム二重化
ES-150Uは、現用機のタイムコードを監視し異常があると予備系に切替えることができます。
IRIGタイムコードを監視はES-151Uをご使用ください。
es-150u_sys.png
 


 
SMPTE時間と実時間のズレ補正について
SMPTE出力があるESE社のマスタークロックは、時計本体の時間とSMPTE出力の時間の最大ズレ(フレーム)を
設定で変える事が出来ます。
Resyncすると実時間とのフレームズレをリセットします。
詳しくはこちらをご参照ください。
SMPTE_DropFrame_Resync.pdf