GPS Master Clock/Time Code Generator
ES-185F/NTP6はES-185F GPSマスター時計にNTPタイムサーバーの機能を追加した製品です。
最大12のGPSの電波を受信、その時刻情報から正確に現在の時刻を表示します。
高い精度で受信した時刻情報を各種の方式で外部の機器に出力します。
NTPタイムサーバー機能はIPv6にも対応。
SMPTE/EBU, IRIG-B, ASCII (RS-232CとUSB), ESE-TC90/TC89(選択)の形式で出力。
ふたつの秒パルス出力とGPSロック出力。
フロントパネルの9桁のディスプレーは年間通算日と時分秒を表示します。
GPS受信機は最大12の衛星を同時に受信する機能をもっています。
ボタン電池で内部時計とGPS受信ユニット設定をバックアップします。
SMPTE出力は外部VIDEOソースにシンク可能。DF, NDF, EBU 及び Real Timeモードが選択できます。
USBまたはRS-232C接続でPCの時計校正ができます。
NTPサーバーを含むES-185F/NTP6の各種機能はブラウザーを使用して設定できます。
PCと本機をUSB接続しWindows環境(Win7,Win10)で動作する専用ソフト(Master Control Panelアプリ)は、
NTPサーバー以外の機能設定となります。
GPS Receiver: | 12-channel, GNSS receiver |
GPS Antenna | Gain: 28dB, Bandwidth: 2MHz |
1PPS 出力 | DB-9(F)メス座、TTL出力、立ち上がりエッジ:正 ・#1 – 20% デューティ出力 精度: 40nS以内, レシーバー直接出力 ・#2 – 50% デューティ出力 精度: 1μS以内, リジェネ出力 |
ESE TC 出力 | TC90(Default)またはTC89 ソフトウェア切替 BNC、最大100 スレーブ、ケーブル長1,200 メートル |
SMPTE TC 出力 | XLR3-32相当、負荷600Ω以上、アクティブバランス出力 ユーザービットに日付情報設定可能 アンバランス負荷の場合は、2ピン(Hot)、1ピン(GND)接続、3ピンはオープン |
IRIG出力 | BNCコネクタ、AM: Mark Amplitude, 3Vpp typ. ratio 3:1、TTL: 5Vpp CMOS Level (内部SW切替) フォーマット AMモード:IRIG-B126 またはTTLモード: IRIG-B006 |
ASCII (RS-232C)出力 | DB-9(F)メス座、ASCII Date & Time |
RS-232C FORMAT | ASCII @9,600Baud、8bit、Non Parity、1 Stop Format “D” <255>DMYHMSDMYHMx<254> |
USB | USB 2.0、PCと接続して設定及び時刻校正 |
NTP PORT | RJ-45, 10/100 Base-T |
ボタン電池 | BR2330, 交換推奨:4年 |
精度 | 1 PPS (20%): 40n以内 1 PPS (50%): 1μS以内 ESE TC : 17mS以内 IRIG-B : 1μS以内 SMPTE : ビデオシンク入力または GPS (RT Mode)に対し 0フレーム NTP6: NTP出力 15mS以内 自走時: 出荷設定値 33mSec/日(月あたり1秒)以下、実用上±10秒/月(校正後) |
電源 | ユニバーサル電源、AC90-264V、15W |
サイズ | 482(W)×44(H)×240(D)mm コネクタなど突起含まず |
質量 | 1.8kg (本体) |
動作環境 |
温度 0℃~40℃ 湿度 20%~90% (結露無き事) |
暫定仕様です
/ANT | 高性能アンテナ(推奨)ES-ANT2 ※高性能アンテナオプション(/ANT2)時は、標準アンテナは付属しません |
/DC | DC電源動作 DC+12V~35V |
/EX10 | 外部タイムベース、外部からの10MHz信号をリファレンス |
/HR | 毎時リレー出力パルス機能 |
/K | 10 MHz 矩形波出力, BNC, 精度: 1 x 10-8 1 PPS: 50% デューティサイクル, BNC, 5Vpp CMOS/TTL, GPS 10MHz 2μS以内ロック時 LED点灯 |
/OCXO | 恒温槽タイプ水晶発振器によりGPS非同期時でも高精度化 |
ES-185F/NTP6 リアパネル
OSC ADJ
内部クロック微調整トリム。
32MHz TEST OUTに周波数カウンターを接続して、32.000000MHzにあわせます。
EXT INPUT
BNCコネクタ。外部リファレンス10MHz入力。 /EX10オプション時
VIDEO INPUT
BNCコネクタ。SMPTE出力をVIDEO信号と同期をとるための入力です。
RS-170コンポジットVideo / black burst、1VPP、75Ω
ESE OUTPUT
BNCコネクタ。ESE規格のタイムコード出力です。マスター/スレーブ時計の標準的な接続方式です。
スレーブを最大100台、ケーブル長は1,200メーターまでドライブできます。ケーブルはツイストペアまたは同軸ケーブルをご使用下さい。
TC89またはTC90(Default)ソフトで切替。TC90は日付情報を含みます。TC89には日付情報が有りません。
IRIG OUTPUT
IRIG-Bタイムコード出力。BNCコネクタ。
AMまたはTTLモードが本体内部のスイッチで選択できます。
AMモード:Mark Amplitude, 3Vpp typ. ratio 3:1, 600Ω,フォーマットIRIG-B127
TTLモード :TTL 5Vpp ≧4.0V ハイ ≦0.6V ロー,フォーマットIRIG-B007
SMPTE
タイムコード出力XLRコネクタです。ビデオシンク(BNC入力)に同期したタイムコードを出力可能です。
ビデオシンクしている場合、SMPTEタイムコードのNTP時間との再ロック時刻を[MASTER CONTROL PANEL2または3]ソフトで指定できます。
またVIDEO信号フレーム同期範囲の設定可能。外部とビデオ信号と同期をとるためにSYNC入力にリファレンスとなるVIDEO信号を接続します。
時計として使用、画像との同期がない(不要)の場合は、RealTimeを選択して下さい。
Realtime設定時は、SYNC入力信号を無視します。
SMPTE XLR出力はアクティブバランス(BTL)出力。
アンバランス負荷の場合、2番ピン:ホット, 1番ピン:GND、3番ピン:オープンでご使用ください。
SMPTE-LTCのユーザービット 日付出力形式
以下の4つの形式から選択できます。
Format L (Leitch形式)
Format E (M-D-Y),
Format S (SMPTE 309M)
DOY X-X-X-X-X-100D-10D-D (1-366)
32MHz TEST出力
32MHz内部クロックテスト出力。
DB-9 コネクタ
ASCII(RS-232C), 1PPS, 時刻パルス等の信号など。
1. GPS data
2. RS232 TXD
3. RS232 RXD
4. 1PPS出力 (20% Duty)
5. Ground
6. RELAY (HR option)
7. RELAY (HR option)
8. GPS Lock
9. 1PPS出力 (50% Duty)。
USB
USBコネクタ。USB2.0コンパチブル。
[MASTER CONTROL PANEL 3]ソフトウェアを使用してES-188Fの設定、PCの時刻校正を行ないます。
NTP PORT
NTPクライアント接続用LANポート。webページ設定サポート。
RESET
リセットボタン。複数の設定モード(押す時間とタイミングで別処理)
ANTENNA INPUT
GPSアンテナ入力TNCコネクター。
POWER
ユニバーサル電源。AC90-264V入力。50/60Hz。
/DCオプション時
入力電圧 DC +12V~+35V に対応。
AC電源との併用はできません。
入力端子 XLR4ピン オス座タイプ (1-GND , 2-NC , 3-NC , 4-DC+12~35V)
特注
その他の変更 /Custom オプションで対応、ご希望内容をお知らせください。
ES-185E/NTP6, Eシリーズとの違い
Fシリーズは従来製品と基本的な機能は同じですが、内部ハードウェア及びリアパネルのコネクタ配置が大きく変わりました。
DSUB9コネクターのピン用途変更。新:1ピンGPS data, 5ピンGND, 9ピン1PPS出力。
設定ソフトはFシリーズマスター時計用の「Master Control Panel 2または3」になります。
ユニバーサル電源を採用。
ESE-TC出力は一つになりました。TC89またはTC90をソフトウェア選択。
テスト用の32MHz出力(BNCコネクタ)が装備され、内部OSC周波数の微調整がリアパネルからアクセスできます。
/BBU 停電対策(小形シール鉛蓄電池内蔵)オプションはなくなりました。外部UPSをご使用ください。
オプション項目追加有
Q&A
Q. ES-185E(ES-185U)のSMPTE出力にVIDEO(BB)信号で同期をかけているが、ES-185Fでも同じでしょうか。
ANS. 全く同じように動作します。
Q. GPS時刻とVIDEO(BB)信号で同期の関係は?
ANS. SMPTEタイムコードはVIDEO信号入力に同期します。
SMPTEの時間はドロップフレーム補正をしても、1日で実時間に対し3フレーム弱のずれが発生します。
このズレを指定した時間(デフォルト深夜2時)にリセットします。
Q. 機器内部にDIPSスイッチなどによる設定はありますか。
ANS. IRIG出力をDCLS(TTL)またはMOD(AM)モードに切り替えるスイッチがあります。その他の設定はすべてソフトウェアで設定できます。
設定は電源オフでもコイン電池でバックアップされます。
親時計をFシリーズに更新の場合ご確認ください。
システム二重化
ES-150Uは、現用機のタイムコードを監視し異常があると予備系に切替えることができます。
IRIGタイムコードを監視はES-151Uをご使用ください。
SMPTE時間と実時間のズレ補正について
SMPTE出力があるESE社のマスタークロックは、時計本体の時間とSMPTE出力の時間の最大ズレ(フレーム)を
設定で変える事が出来ます。
Resyncすると実時間とのフレームズレをリセットします。
詳しくはこちらをご参照ください。
SMPTE_DropFrame_Resync.pdf