AM放送監視チューナー
Model 526は、Inovonicsが提供する第4世代のAM変調監視装置で、中波帯AM放送におけるRF搬送波と音声変調の品質を正確に監視・測定するための装置です。高度なDSP信号解析と直感的なタッチスクリーン操作、さらにWebブラウザを利用したリモート監視・制御機能を統合し、オフエアでの番組品質の継続的なモニタリングを実現します。
ポジティブ/ネガティブ両変調を可視化し、ピークフラッシャーで瞬時に状態を把握。
タッチ操作対応のフルカラー液晶とWebディスプレイによるグラフィカルなレベルモニタリング。
プリセット登録した複数局をラウンドロビン方式で自動巡回・比較可能。
安定したWeb経由の遠隔操作に加え、リアルタイム監視と設定変更が可能。
キャリアロス・オーディオロス・過変調などの異常検出とアラート通知(メール/SMS/SNMP対応)。
DanteおよびAES67を利用した高音質なリモートリスニングとマルチユーザーアクセスに対応。
放送設備への実装を考慮した入出力端子やデエンファシス回路を装備。
※525Nは製造完了し、526に移行しました。
アンテナ入力 | 75Ω、Fコネクタ最大入力1Vrms |
ハイレベルRF入力 | 50Ω、BNCコネクタx2, 最大入力5Vrms。昼夜スケジューリング切替可能 |
受信周波数 | 530~1710kHz(10kHzステップ)、531~1701kHz(9kHzステップ)選択 |
感度 | 5dBuV→ 10kHzオーディオ帯域幅+NRSCディエンファシス使用時。 15dBuV→→ 15kHzフル帯域幅、ディエンファシスなし (S/N 50dB) |
ひずみ | 99%変調時 THD+N <0.01%、IMD <0.02% |
デエンファシス | NRSCに準拠 75µs(無効化可能) |
アナログ出力 | XLRバランス出力、–15dBu〜+15dBu範囲で調整可能 |
デジタル出力 | AES(XLR)、–30dFS〜0dFS範囲で0.1dBステップ調整可能 Sampling: 44.1kHzまたは48kHz選択 |
Dante/AES67 Compatible AoIP | RJ45 44.1kHz (Dante-only) または44.1kHz/48kHz (Dante/AES67) |
ストリーミング | UDP(ADTS/MPEG-TS)、HTTP/Icecast(HE-AACv2、最大10リスナー) |
カットオフフィルター | 1kHz単位で調整可能なローパス設定 |
アラーム出力 | 過変調、音声ロス、低信号などを検出し、メール/SMS/SNMPで通知 |
エラー表示 | なし または未実装(必要に応じて記述) |
制御(LAN) | Web経由の制御・監視・完全なSNMPサポート |
制御(GPI/GPO) | プログラム可能なロジック入出力(アラーム連動) |
電源 | AC100V対応(88~264VAC, 50/60Hz)、最大12W |
サイズ | W=483mm × H=89mm × D=229mm(突起物含まず) EIA 2Uサイズ |
質量 | 約4.5kg |
Signal Pass Block Diagram
526はソフトウェア定義受信機(SDR)アーキテクチャを採用し、
設計に同様のモノリシック要素を組み合わせており、
製品はほぼ完全にDSPベースとなっています。
アナログ的な動作説明用のブロック図で示します。
web interface画面