
GNSS Antennas
本シリーズは、GNSS受信の用途に応じて、汎用測位・高精度測位・耐干渉・時刻同期の各要求に対応できるよう構成されたアンテナ群です。
TNCコネクタが弊社標準ですがN型コネクタタイプもあります。
L型取付金具付き。他の取り付け金具は別途ご選択となります。
アンテナケーブル、その他アクセサリー、アンテナ設置工事などはご要望をお知らせください。
ANT0660-TNC は、GPS/GLONASS/BeiDou/Galileo対応のマルチバンド汎用アンテナで、5 dBicのパッシブ利得、40 dBのLNA利得、IP67筐体を備え、IoT、M2M、車載追跡、テレマティクスなどの一般用途に適しています。
ANT3742-TNC は、GPS/QZSS L1、Galileo E1、BeiDou B1、GLONASS G1 をカバーする単一バンド高性能機で、40 dB typ. のLNA、20 mA typ. の低消費、追加プリフィルタによる近接妨害耐性、IP69K筐体を備えています。精密タイミング、産業、農業、公共安全など、**「まず基準にしやすい標準機」**です。
ANT3742AJ-TNCは、TW3742と同じL1系単一バンドをベースにしながら、Anti-Jam設計を加えた上位派生機です。データシートでは、低仰角から侵入する妨害波に対して放射パターンを調整し、地上起源の妨害を受けにくくする設計が示されています。また、LTEなどセルラ帯の干渉を抑える強いプリフィルタも持ち、タイミング用途にも適するとされています。
ANT3885-TNCは、GPS/QZSS L1/L5、Galileo E1/E5a/E5b、BeiDou B1/B2a/B2、GLONASS G1/G3、NavIC L5 を扱うデュアルバンドのタイミング専用機で、XFフィルタ、40 dB typ. のLNA、32 mA typ. の低消費、さらに 5 kA / 8-20 μs の内蔵ライトニングアレスタを備えます。カタログ上も “Precise Timing” を主用途としており、NTP/PTPグランドマスター、放送設備、通信同期設備に最も適したモデルです。
製品リスト
取付金具・アクセサリー

GNSSアンテナ設置について
GNSS時刻同期設備は、アンテナ単体ではなく、アンテナから受信機、内部補正、出力インターフェース、監視までを一つの測定系として管理します。
NISTはGPS disciplined clockのトレーサビリティ評価でアンテナとケーブルを含むエンドツーエンドの扱いを求め、ITU-T G.8272:2025も固定オフセットとしてアンテナケーブル、アンプ、受信機遅延の補償を挙げています。
1. 設置場所の選定
GPS/GNSS信号は非常に微弱なため、アンテナは可能な限り屋外に設置し、上空および周囲の空が広く見渡せる場所を選定してください。
屋上設置では、可能な限り360度の地平視界を確保します。建物、塔、空調設備、看板などによる遮蔽は、衛星捕捉時間の増加や受信不安定の原因になります。
2. 反射物とマルチパス
金属屋根、壁面、パラボラアンテナ、設備架台などの近くでは、反射したGNSS信号によるマルチパスが発生することがあります。
特に地平線から10~20度程度の低仰角信号は影響を受けやすいため、アンテナは大きな反射面から1~2 m以上離すことを目安とし、必要に応じてマスト高さを調整してください。
3. 窓際・屋内設置
窓際への設置は、屋外設置が困難な場合の代替方法です。空が広く見える窓を選び、アンテナは窓上部ではなく、窓台付近など上空方向を見通しやすい位置へ設置します。
Low-Eガラス、熱線反射ガラス、金属膜入りガラスではGNSS信号が大幅に減衰する場合があります。
精密な1PPS・PTP時刻同期用途では屋外設置を原則とし、屋内設置を採用する場合は24時間以上の受信試験を行ってください。
4. 天候の影響
アンテナ上への湿った雪・氷の付着、コネクタへの浸水、ケーブル劣化などは受信性能を低下させる可能性があります。
積雪地域では着雪・着氷と排水、防水処理を考慮してください
5. ケーブル長とリンクバジェット
構成例として、8D-FBケーブルとLA-21インラインブースター1台の組み合わせにより、約100 mの延長が可能です。
ただし、実際の使用可能距離はアンテナ、受信機、避雷器、コネクタ数および対象GNSSバンドによって異なります。
6. ケーブル遅延
同軸ケーブルでは、信号が伝わる時間だけUTCに対する固定遅延が発生します。
1PPSや高精度PTP用途では、ケーブル長と速度係数から遅延を算出し、受信機のアンテナケーブル遅延補正へ設定してください。
避雷器、分配器、ブースター、周波数変換器、光伝送装置の固定遅延も含めて管理します。
7. 避雷器の設置
屋外アンテナの同軸ケーブルには、建物引込点のできるだけ近くにGNSS帯域・50Ω・DC通過対応の同軸避雷器を設置してください。
避雷器は短く低インピーダンスの接地・等電位ボンディング経路へ接続します。
避雷器は保護リスクを低減する装置であり、直撃雷を含むすべての落雷から機器を完全に保護するものではありません。
GPSアンテナブースターと組み合わせアンテナケーブルを延長出来ます。
低損失タイプのアンテナケーブルのご使用を推奨します。
8D-FBケーブルと1台のLA-21インラインブースタ(Gain=20dB)と組み合わせて最大100m程度まで延長できます。
(8D-FBケーブルの損出: 約16dB/100m)
RG8タイプ(米軍規格)ケーブルは頑丈さが求められる場所に適していますが損失が8D-FBの2倍程度あり、
同じ条件での延長距離は半分程度になります。
ブースタへの電源供給はGPSマスタークロックから行いますので、ブースタ電源ユニットは必要ありません。

GNSS ANTENNA BOOSTER
Model LAシリーズ
はインラインタイプGNSSアンテナブースタです。
受信機から同軸ケーブルを経由して電源を供給します。
アンプは『受信機の直前』ではなく、ケーブルで十分な損失が生じる前に配置するのが原則です。
最適なゲイン、コネクタ形状の製品選択します。リンクをご参照ください。
同軸避雷器(サージアレスタ)
サージアレスタは誘導雷が落雷した時に発生するサージ電圧がGPS受信機に加わる事を防止し、機器を落雷から守ります。

SP3000W
同軸避雷器は誘導雷に対して有効なもので、アンテナが直撃雷を受けないよう避雷針の併用をお勧めします。落雷による数万アンペアの大電流に対しては効果がありません。
サージ電圧を抑制しますが、接続されている機器を100%保護するものではありません。
GPS信号分配器

GPS信号スプリッターを使用すると、信号損失を最小限に抑えて(<4dB)、送信信号を2つの別々のGPSレシーバーに分割します。 信号スプリッターは、GPS、インマルサット、オムニスター、DGPSの無線ビーコン信号の周波数帯を効率的に通過させることができます。
Type NとType TNCコネクタの2つの選択肢があり、どちらも、運用環境に関係なく動作する頑丈なコンポーネントで構築されています。
陸上、海上、または航空分野で幅広く使用されています。
GPSアンテナケーブル
GPS用のアンテナケーブルは長さ及びコネクタをご指定下さい。
ケーブルは8D-FB(高発泡, 低損失、外寸:約11mm)、5D-FB(外寸:約7.5mm)、3D-FB(外寸:約5.5mm)等の50Ωタイプになります。
RG-58, RG-8 (高強度, 低損失)もあります。RGタイプは、米国国防総省のMIL規格(Military Standard)準拠の同軸ケーブル。同径サイズのFBタイプケーブルと比較しより強度は高いですが損失が2倍程度あり延長距離はFBタイプの半部の長さとなります。
例
| CBL-5DFB-TNC-N-5m | TNCプラグ–N型プラグケーブル。アンテナ>>アレスタ間接続 |
| CBL-5DFB-N-N-1m | 両端N型プラグケーブル。アレスタ・・・ブースター間接続 |
| CBL-8DFB-N-N-100m | 両端N型プラグケーブル。ブースターから受信機まで接続 |
| CBL-3D-N(J)-SMA-0.6m | N(J)-SMA(P)変換ケーブル。N型ジャック/SMAプラグ変換ケーブル。 |
| CBL-3D-TNC(J)-SMA-0.6m | TNC(J)-SMA(P)変換ケーブル。TNCジャック/SMAプラグ変換ケーブル。 |
長距離のGPSアンテナ延長
ダウン/アップコンバータ
DUC-1 DOWN/UP CONVERTER [StarLink]
更に長距離の延長に最適なユニットもございます。
GPS信号を周波数変換して長距離の延長をします。
軽量で取り扱いが容易なRG-58同軸ケーブル使用で最大450m延長が可能です。
長距離延長では低コスト
100m以上の長い延長の場合は、DUCの採用をお勧めします。
Fiber Optic GNSS Link System
光ケーブルを使った延長。
RVL-1 FIBERはGPSアンテナを接続したRVL-1 TRANSMITTERからの信号をファイバーケーブルでRVL-1 RECEIVERに伝送します。
最大1,524mまで延長可能。光ケーブルのため外部ノイズ、電波、電磁誘導の影響を受けません。