KLOTZ

Livewire+ とAES67、REVENNAの関係は ?

LivewireはAoIP(IPを使用してオーディオを伝送)のパイオニアリングテクノロジーです。
Livewireは2003年に発表され、Livewire+と進化し今日のAES67にも対応しています。
AES67の機器は直接Livewire+のネットワークに接続してオーディオソースの交換ができます。
REVENNAのネットワークプロトコルにも上位互換があります。
Livewire+のメリットは、AES67、REVENNAではまだできない機器の制御も可能であり、実際に下記のような機器がネットワーク接続してコンソールだけで5,500台以上更に60,000台以上のデバイスが稼働しています。
Telos AllianceはAES X.192ワーキンググループの創立メンバーでAES67規格策定に参加し、最初にAES67に準拠・適合した放送関係メーカーです。
AES67規格化を早く進めるためにLivewireの特許を無償で提供しています。

 
Livewire+によるオーディオネットワーキング

すべてのAxia製品は、Ethernetを経由して、ローディレイで高い信頼性のオーディオデータを伝送するためにTelos社が開発した先駆的なLivewire技術をベースにしています。

Livewire+は、一本のEthernetケーブルで、リアルタイムの非圧縮デジタルオーディオ、機器のコントロールメッセージ、関連データのプログラム、ネットワークトラフィックのルーティーンデータも伝送します。システム全体は、短時間でワイアリングすることができます。システムの拡張や変更にも、Axia独自のスケーラビリティとモジュール方式のおかげで容易に対応できます。

Livewire+は、スタジオの構築の際に革新的な変化をもたらします。同時に、従来から使用している機器の継続にもスムーズに対応できます。


Livewire+とは? 

Livewire+はTelos社によって開発された新しいプロトコルで、Ethernet上で、リアルタイムの「ライブ」オーディオや、プログラムの関連データとマシンのリモートコントロールデータを伝送します。 また、同じネットワーク内で、ファイル転送、メッセージング、および他の通常のトラフィックも伝送することができます。

Livewire+の動作

Livewire+は、オーディオ・アドバタイジング・システムを持っています。すべてのソースはテキストの名称と数字のIDを持っています。これらはソースの機器からネットワークまで伝送されます。受信機は、ユーザーが選択することのできるすべての利用可能なソースのリストを作成することができます。ハードワエアノードでは、PCのWebブラウザを通して、名前、数字、他の構成情報を入力します。PCノードでは、設定ウィンドウを開きます。

Livewire+ネットワークは2つのタイプのオーディオストリームを使用します:Livestreamsは、優先度が高いライブオーディオのための小さく、速いパケットで、Standard Streamsは、より大きいパケットオーディオファイルの転送と他のクリティカルではないオーディオの転送に使用されます。 

すべてのAxiaハードウェアデバイスは両方のタイプのストリームを送受信します。もしも受信機によって受け付けられない場合でも、すべてのストリームは、Ethernetスイッチに留まるため、システムのネットワーク帯域幅をまったく占有せず、両方のストリームを利用可能にすることでの非能率はまったくありません。

各受信機は、必要な一方のみを受信します。利用可能であればローディレイのバージョンを、そうでなければ、より高いディレイのバージョンを受信します。この選択は、ユーザーの操作は全く必要ない状態で、透過的に行われます。ユーザーは、ただ希望のチャンネルを選びさえすれば、オーディオが使用している機器に提供されます。


集中型のネットワーク

Livewireオーディオで使用されるEthernetネットワークは、ファイル転送やWebブラウジングのような他のデータ伝送ともシェアすることができます。スイッチが中央にあるEthernetシステムでは、Ethernetスイッチが必要なところだけに直接のトラフィックを整理するため、オーディオノードと、通常のサーバー、PCなどの混在が可能です。

単一のケーブルでも、Axiaは最新のEthernet優先メカニズムを使用して帯域幅内でオーディオのパケットを最初に呼び出すことで、トラフィック内に混在させます。例えば、スタジオのオーディオデリバリーシステムが、別のライブを再生している間に、サーバーからオーディオファイルをダウンロードするなどの用途にこの能力を使用できます。

Livewire+は放送局内の設備を集中化させます。つまり、コンピュータや電話業界標準のネットワークだけを使用して、コンピュータのデータ、電話、オーディオ、コントロールすべてを行うことができます。

ディレイは

通常のデジタルミキシングコンソールのI/Oと同様にA/D、およびD/Aで約1.5mSec程度遅れます。プラスネットワーク化することで+1.25mSecのディレイが発生します。合計で3mSec以下に収まり、遅れを気にする必要はほぼありません。 
サウンドカードは必要ありません




Livewireを使用することで、サウンドカード無しでPCベースのオーディオをネットワークに直接接続することができます。 これは、オーディオデリバリーシステムが送受信するオーディオをEthernetへ直接接続できるということです。そのため、 ノイズの発生や複数の変換などサウンドカードに関する問題は解決されます ― オーディオデータは変更も劣化もされずに、デジタル方式でPCのファイルからネットワークへ残さます。  

Livewireはスタンダードベースです

Livewireは、ストリーミングメディア用のインターネットのIPスタンダードであるRTP/IPと呼ばれる規格を使用します。RTPはReal-Time Protocolの略称です。TCP/IPが一般のデータ用の規格であるようにオーディオとビデオをストリーミング伝送するインターネット標準の方法です。 Axiaがインターネット規格に準拠しているため、標準のプロトコルと非圧縮のPCMオーディオをサポートしているWindowsメディアプレーヤーやRealプレーヤーなどのPCプレーヤーでオーディオを扱うことができます。

同期


イーサネットのネットワーク技術を実際にオーディオのネットワークとして使うには、ネットワークのクロックシンクが一番の問題となります。
以下にTelos AllianceチーフサイエンスオフィサーのGreg ShayのAES2013発表の資料があります。(英語)
Taking the ‘Sting’ Out of Evolving Digital Audio Networks 
Livewire+ネットワークでは、同期システムはビルトインで、二重化されており、セルフ・ヒーリング可能です。 しかし、代わりにハウスマスタークロックを使用することもできます:この場合、システム内にあるAxia AES/EBU Audio Nodeのいずれかにマスタークロックを接続します。
オーディオのクオリティ 

Livewireオーディオは非圧縮です。スタジオグレードの24 bit / 48 kHzのPCMエンコーディングを使用します。 Axiaのデジタルオーディオノードは、138 dBのダイナミックレンジ、0.0002%未満のTHDを提供します。アナログオーディオノードでも、100 dBのダイナミックレンジ、0.005%未満のTHD、+24 dBuのヘッドルームがあります。Axiaのネットワークは、ネットワークの問題でのオーディオのドロップアウトや、高品位な非圧縮のオーディオを多チャンネルで伝送するために必要な大きな帯域幅のリスクが無い、コントロールされた高速な環境です。
技術資料

Axiaのオーディオネットワーキングについては、下記のページからご覧いただけます。

AXIAのテクノロジーについて(英文)

 
AXIA 製品トップ  | AXIA 製品詳細 AXIA 製品システム例 AXIA Livewireについて