BEI-212 Emergency Interrupter
緊急割込み装置は、アナログ音声信号を外部リモート制御により、別入力ソースに切替えます。
割込み開始と終了時は本線の音声にはフェードアウト、フェードインの処理を行いスムースな放送を行えます。
また、緊急アナウンスに音声レベルを下げた本線信号をミックスが可能です。
割込みソースはモノラル2系統またはステレオ1系統。
割込み許可/禁止スイッチをフロントパネルに装備。
割込みテストモードスイッチにより、本線に影響なく割込みテストが可能。モニター出力は割り込み音も確認できます。
専用のアナウンスリモートユニットと組み合わせて使用すると、緊急時にはこのユニットから放送本線に割り込みをかけることができます。
通常使用時の音声信号は高信頼性リレーにより信号を直成バイパスしており、本機の電源ダウン時にも本線音声が途切れることはありません。
シリアル(RS-232C)制御はオプション。特殊制御に対応します。
緊急割込み制御を受けると、リレーにより本線パラ接続した信号をフェードアンプ経由で出力します。 制御を受けフェードアウト開始、割込み入力を許可します。 FADEOUTレベル調整ボリュームで本線のフェードの最大減衰レベルを設定できます。 割込み入力はモノラルモードでは2系統、割り込み制御と割り込み音声の有無をLEDでそれぞれ表示します。 割込み音声入力レベルはマイク・ライン切替えスイッチおよびボリュームつまみにより LINE時は0dB~+40dB、MIC時は+30dB~+70dBの範囲でゲイン可変が可能。 グルスイッチによりファンタム電源(+15V エレクトレットコンデンサマイクを想定)をSUB INPUTにかける事ができます。 SUB IN A/Bそれぞれ個別に設定可能です。 |
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INTERRUPT CONTROL 外部からの割り込み制御をA/Bそれぞれ個別に許可/禁止を設定できます。 TEST MODE スイッチをTEST位置にすると、モニター出力とLEDで割り込み動作を確認できます。本線信号には影響しません。 ディップスイッチ FADE TIME: FADE時間を0.5秒単位で最大7.5秒までの間で設定できます。 INT MODE: 割込みモードの選択: ステレオまたはモノラル BUZZER: 割り込み開始と終了時のブザー音をオン/オフできます。 |
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BEU-01A拡張ユニットと組み合わせると、最大3系統から割り込みを受付できます。(割込み優先順あり、チャンネル1が最優先) ただし、BEU-01Aとの組み合わせ時、BEI-212はSTEREO MODEのみの対応となります。 |
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リアパネル BEI-212 |
割込みスイッチを押すと(または外部からの制御) 本線信号をフェードアウト開始。 音声信号は0.1秒後 (固定値) から割込みオンになります。 割込み制御がオフになるとの良くはオフ、本線信号がフェードイン開始。フェード処理終了後は、ガス封入リレーにより本線信号をフェードアンプは切り離し、完全にパイパスします。 電源オフでも本線信号は切断されません。 オプションのBEU-02/M MICROPHONE STATION |
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PGM INPUT XLR3タイプコネクタ。メス。ハイインピーダンス入力。 信号切替えはリレーを使用。 無音検知は+4dBuを基準レベルにしていますが、0dBラインでも使用可能。 |
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PGM INPUT |
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SUB INPUT XLR3タイプコネクタ。メス。ハイインピーダンス入力。(>4kΩ) フロントパネルでライン、マイクレベル切り替え。 |
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PGM OUTPUT XLR3タイプコネクタ。オス。 |
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REMOTE DSUB-15 メス。インチねじ |
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SUB INPUT DSUB-9 メス。インチねじ |
本線入力 | コネクタ XLR-3-31相当 レベル +4dBu 通常動作時はリレーバイパス直接出力、ハイインピーダンス受け |
サブ入力 | コネクタ XLR-3-31相当 レベル マイク/ライン切替。 レベル LINE: -46dBu~+4dBu、MIC: -66dBu~-16dBu |
PGM出力 | コネクタ XLR-3-32相当 |
MONITOR出力 | コネクタ RCA、テストモード時は割り込み音声の検聴可能 |
REMOTE | BEI-211のREMOTEコネクタにアッパーコンパチ 割込みA, B両方のリモート制御用 DSUB-15 メス座。インチねじ。 |
REMOTE A/B | サブ入力リモート制御用。BEU-02アナウンスリモートユニットにも対応します。 DSUB-9 メス座 x2。インチねじ |
DIP SW | フェード時間、割込みモード選択、内蔵ブザーのON/OFFを設定 |
電源 | AC100V, 最大15 W |
サイズ | 482.6 (W) x 44 (H) x 180 (D) |
※BEI-211との違い 割込みモード追加、割り込み許可機能、ステータス表示追加 |
下記の特注ユニットに関して現在、納期に数ヵ月以上かかっております。 ご検討のお客様は早めにお問い合わせください。 |
割込モードについて
・STEREOモード時の動作
ステレオ1系統割り込み装置として動作するモードです。
REMOTEコネクタ、REMOTE Aコネクタ、REMOTE Bコネクタにある、何れかの割込み制御入力がONになった際に、SUB INPUT A/Bの音声がステレオで本線に割り込まれます。
この時、タリー出力も全ての出力がONになります。全ての制御入力がOFFになった時に、割込みが終了します。
このモードでは、制御入出力にA/Bの区別はありません。
※ BEI-211互換のモードです
・Dual MONOモード時の動作
独立2系統のモノラル割込み装置として動作するモードです。
制御入力は、A/Bそれぞれの割込みに対応し、割込みタリー、カフLED出力も系統ごとに独立して出力されます。
ただし、割込み中タリー(コネクタピン配表でA,Bの表記が無いタリー出力)は、系統AもしくはB何れかがONであればONになります。
同時に割込み制御がONになった場合は、系統Aが優先され、系統Bの割込みはキャンセルされます。
テストモードについて
本機は、本線に影響を与えずに割込みのテストを行う事ができるTEST MODEを持っています。
このモードは、機器は通常通り割り込み動作を行いますが、最終段の本線の音声切り替え機能のみ動作をさせないモードです。
割り込みタリー等は通常通り出力されますが、割込み音声が実際に本線に割り込むことはありません。
ただし、MONITOR OUTPUTには割り込まれるため、割込み音声の確認はここで行う事ができます。
このモードにより、外部からの割込みに対して仮想割込みテストを行う事が可能になります。
ファンタムついて
コンデンサーマイクはAudioTechnica等のエレクトレットコンデンサーマイクに適合します。
ファンタム電圧は一般的な+48Vではなく+15V印加です。
テスト済の機種、AT-857D/CとPRO49。
BEI-211とBEI-212の主な違い。
・割込みチャンネル
BEI-211 ステレオソース x1系統
BEI-212 ステレオソース x1系統またはモノソース x2系統 (切替)
・割込みテストモード
BEI-211 テストモードはありません。
BEI-212 テストモード時に本線は切り替えず、割り込み動作(パネル表示とタリー出力)します。
・モニター出力
BEI-211 無し。
BEI-212 アンバランス RCA出力あり。
・割込み禁止スイッチと割り込み制御表示
BEI-211 無し。
BEI-212 A/Bそれぞれに割込み禁止スイッチ/割り込み制御表示あり。
・割込み入力にファンタム電源スイッチ
BEI-211 無し。
BEI-212 A/Bそれぞれにあり。コンデンサーマイクを使用できます。
※一般の+48Vではなく、+15V印加です。使用できるマイクには制限があります。
・フロントパネルに強制割込みボタン
BEI-211 あり。
BEI-212 無し。
・割込みMIXモード
BEI-211 あり。割り込みの音声をL/Rミックスしてモノラルとする機能。
BEI-212 無し。MONOモードはモノラルソースを割り込み時に本線L/Rに出力します。